後継者確保へ!久留米絣インターンシップツアー
福岡|
12/10 19:51
少子高齢化で後継者不足が深刻化する伝統工芸。久留米絣もその一つですが、担い手不足解消へ。福岡県がある取り組みを行っています。
八女郡広川町で約150年に渡って久留米絣を織り続けている「丸亀絣織物」。
指導を受けているのは、久留米絣に興味を持った学生や社会人6人です。福岡県が募集したインターンシップに名乗りをあげました。
★東京参加した大学生(22)
「大学で染色をやっていて久留米絣を大学でやった時に興味を持った」「端っこの糸に塗るのが難しい」
★北九州から参加(22)
「お母さんにこういうのが好きならやってみたらって(言われた)」「絣のかすれた感じがすごくいいなと」
「久留米絣」は、ポップな色合いの製品も多く、若者にも人気ですが、後継者不足に悩まされています。
「丸亀絣織物」では働き手を採用出来ても技術の難しさなどから長く続かない人も多いといいます。
3年前から始まった福岡県による伝統工芸の担い手を育成するこのインターンシップ。これまでは小石原焼きの窯元などでも行われてきました。
丸亀絣織物・5代目丸山重俊社長
「久留米絣の仕事をしたいと集まってくれたのでワクワクしているのが伝わってうれしい」
北九州から参加(22)
「こういう古い良きものをつないでいくのを自分でしていきたい」
担い手不足解消へ。全国の若者のちょっとした好奇心が福岡の伝統の未来を紡ぎだしてくれるかもしれません。
丸亀絣織物では久留米絣作りの体験型ショップの準備を進めています。
来年3月オープンを目指し、仕事を知ってもらい担い手になってもらうきっかけになればということです。また、参加した人の中には、SNSなどで伝統工芸を世界にもっと発信したいと話す人もいました。