「同性婚訴訟」原告側上告「法制化の兆しすらない」
福岡|
12/26 16:33
同性婚を認めないのは憲法違反だとして、福岡県などの同性カップル3組が国を訴えた裁判で、原告側が26日、憲法違反だと認定した福岡高裁判決が出た後の国の対応などを不服として上告しました。
福岡県などの同性カップル3組は、同性婚を認めないのは、憲法が保障する「婚姻の自由」などに違反するとして、国に損害賠償を求める訴えを起こしています。
福岡高裁は今月13日、損害賠償請求については棄却したものの、今の法制度については「合理的な根拠なく同性カップルを差別的に扱うもの」などと指摘し、「憲法違反」との判断を示しました。
福岡市在住の原告・こうすけさんは「福岡高裁の判決は大変素晴らしいもの」と評価しながらも、今回、上告した理由について…。
「これだけ裁判所が“人権を侵害している状態”“法律を作らないとダメですよ”と言われていても、(国は)何も動かない」ためと明かしました。
また同じく福岡市在住の原告・まさひろさんも、「『明日にでも法律改正するような話し合いをします』と(国が)言ってくれれば一番うれしいと思っていましたが、残念ながらそうではなかったので上告」と述べています。
原告側弁護士は、「高裁判決が出ても法制化の兆しすらない」「国会を動かすには最高裁の判断が必要」としています。