医療搬送用ヘリ6人死傷事故 社長が謝罪
福岡|
04/11 19:00
長崎県・対馬沖でヘリコプターが着水・転覆し、6人が死傷した事故で11日、ヘリ運航会社の社長が取材に応じ、謝罪しました。
午前10半、佐賀市にあるエス・ジー・シー佐賀航空で、中山博樹社長は「多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪しました。
6日、長崎県の対馬空港を飛び立ち、福岡市の福岡和白病院に向かった医療搬送用ヘリが対馬沖で着水・転覆し、乗っていた患者や医師ら3人が死亡、機長ら3人がけがをしました。
この事故を受けて、ヘリの運航会社であるエス・ジー・シー佐賀航空の中山博樹社長が取材に応じ、謝罪したものです。
中山社長は11日までに、生存者の機長(66)と整備士(67)が入院している病院で、容態や精神状態などの聞き取りを行い、背中を圧迫骨折するなどのけがをしていると報告を受けたということです。
また、機長は「搭乗者すべてを救助しようと試みたが波が強く、看護師を脱出させたあと、体力の限界に達した」「誠に申し訳ない」などと話しているということです。
中山社長は、「今後(の運航)というところまでには、たどり着いておりませんけれど、とにかく今回の事故の原因を究明いただけるように私たちも全面協力していく」と話しました。
事故後、転覆したまま海を漂っていた機体は10日朝、佐賀県唐津市の港に陸揚げされ、唐津海上保安部などによる検証が行われました。また、派遣されていた国交省の運輸安全委員会は10日の調査で、機体の損傷状況から右に傾きながら接水したとの見解を示しました。
11日も朝から機体の調査を行い、正午ごろ、作業を終えました。今後は、回収したデータを東京に持ち帰り、詳しく調べる方針です。