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記録的な大雨で水不足は解消へ 寺内ダムを再取材

福岡

08/12 17:44

今回の大雨は各地に爪痕を残しましたが、心配されていた水不足については一息つく形となったようです。貯水率30%台にまで減っていた寺内ダムを12日再取材しました。

「水がだいぶたまっていますね。先週まで見えていた地肌も見えなくなっています」

朝倉市にある寺内ダムです。

一週間前までは水位の低さが目立ち、一部では地面も露になっていました。

この時の貯水率は35.3%でしたが、12日は…

筑後川上流総合管理署・村田裕課長「96.8%。ほぼ満タンです」

先週と比べて、その差は歴然。

降って間もないため、水に濁りはみられるものの、貯水率は100%近くまで回復していました。

筑後川上流総合管理署・村田裕課長「9日に34%まで下がりました。それが、3日間の雨で97%まで回復。3ダムの流域で335ミリの雨が降った。8月平年値が大体300ミリなので、3日間で8月の平年値を超える雨が降りました。先日までの心配な状況よりはだいぶ緩和したと思います」

寺内ダムでは、洪水調整のための放流も行われていました。

25年来のダムファン(40代)「沢山降ったんで放流するかなと思って。流れる波紋っていうんですかね。広がっていく感じがそれがキレイ」

筑後川上流総合管理署・村田裕課長「天候に左右されながらも仕事に対応していくということで、安定的供給に供給というか、その使命がありますので、渇水出水それぞれに対応していきたい」

これから「本当に水が必要」と話すコメ農家・篠原さんです。

コメ農家篠原新二さん「全然違うでしょう。これを待っちょりました。100%たい」

篠原さんの田んぼは、近くのため池の水を使っていますが、先週までは、ため池は4分の1ほどにまで減り、少しずつ田んぼに流している状況でした。

一週間前は心配で寝られなかったと話す篠原さんに、時折、笑顔がこぼれます。

「今はこういう風に水が満水の状態で、ありがたいことです。おかげで今年は株が張りもいいけん。おいしいお米をちょっと期待しちょります。楽しみ」

降らなくても困り、降り過ぎても困る自然との闘い。こと水不足に関しては、一つの危機は乗り越えたと言えそうです。

8月12日(火)のニュース