福岡県 当初の算定価格の約5倍で県道用地を買収
福岡|
08/13 21:28

福岡県が田川郡にある土地の買収をめぐり、当初算定した金額の約5倍で地権者から買い取っていたことが分かりました。県は「地権者からの圧力や希望に添う意向はない」としています。
問題となっているのは、田川郡赤村にある2500平方メートルあまりの県道用地です。
福岡県は行橋市と田川郡添田町をつなぐ約33kmの「県道行橋添田線バイパス」を整備するため、去年10月から12月にかけて地権者と買収の協議を行っていました。
県は算定価格として当初430万円あまりを提示しましたが、地権者が難色を示したことなどから2度算定をやり直し、最終的には当初の約5倍にあたる2165万円あまりで今年6月に買収したということです。
増額した理由について、県は「山林の一部が造成地だったため算定し直した」などとし、「地権者からの圧力や希望に添う意向はない」としています。
しかし、その一方で「造成費などの算定が適切ではなかった可能性がある」とし、今後、不動産鑑定士など専門家を交え、用地価格の見直しなどを行い、今後の対応などを検討していくとしています。