飲酒運転撲滅へ被害家族らが対談も 飲酒運転相次ぐ
福岡|
08/28 18:59
飲酒運転撲滅をテーマにその被害と向き合う4人の対談が福岡市で行われました。
その一方で福岡・佐賀では27日夜から28日にかけて飲酒運転が相次いでいます。
今回対談したのは2006年に起きた海の中道大橋の飲酒運転事故で幼い3人のきょうだいを亡くした母親の大上かおりさん。
粕屋町の飲酒運転事故で高校生の息子を亡くした山本美也子さんなど4人です。
大上さんは対談で「自分たちの力で自分たちの声を上げることで守っていけることって変えていけることってないのかなというところを私はこれから訴えていきたい」と話しました。
4人は自身の経験を踏まえた飲酒運転撲滅への思いを語ったほか啓発のメッセージを書いた旗を持ち走行する車に掲げる「旗の波運動」を行いました。
去年、福岡県内での飲酒運転による事故は6年ぶりに増加に転じています。
そんな中、27日夜から28日朝にかけて福岡・佐賀では飲酒運転が相次いでいます。
警察によりますと、27日午後11時すぎ、パトロール中の警官が福岡市中央区春吉の歩道をふらつきながら走行する電動アシスト自転車を見つけ、停止させました。
乗っていた男の吐く息から基準値の倍を超えるアルコールが検出されたため、警察は神奈川県藤沢市の自称・自営業鈴木伸一容疑者(28)を現行犯逮捕しました。
鈴木容疑者は「午後2時過ぎに缶ビールを1本飲んだ。検査でアルコールが出ると思っていなかった」と話し、容疑を否認しています。
また早良区でも自転車を飲酒運転したとして自称・飲食店従業員の緒方孝圭容疑者(33)が現行犯逮捕。
唐津市では軽トラックを飲酒運転した疑いで自称・契約社員の木場拓男容疑者(67)が現行犯逮捕されました。
いずれも容疑を認めています。