「ヤクザの親分が話している」ニセ電話詐欺で約6800万円被害
福岡|
09/11 19:17

福岡県新宮町に住む高齢の女性が、警察や検察官を名乗る人物から現金約6800万円をだまし取られる、ニセ電話詐欺事件が発生しました。
警察によりますと、今年5月、糟屋郡新宮町に住む83歳の女性の自宅の固定電話に、警察や検察官を名乗る男から電話がありました。
男らは「あなた名義で通帳や携帯電話が契約されている」、「ヤクザの親分が通帳等を作ってもらった報酬として、あなたに400万円渡したと話している」などと話したということです。
さらに「お札の番号を調べる必要がある」として、5月から8月にかけて、女性にATMで毎日限度額まで現金を下ろさせ、週に1回程度まとめて自宅前の路上に現金を置くよう指示し、合わせて約6800万円をだまし取ったということです。
女性は男らに「誰にも言ってはいけない」、「銀行から聞かれたらリフォーム代と回答するように」と言われていたため、実際に銀行が多額の引き出しについて女性に確認した際にも、詐欺と気付くことが出来なかったということです。
男らからは「9月始めに返す」と言われていましたが、現金の返却が無かったため、11日、女性が最寄りの交番を訪れ、詐欺が発覚したということです。
警察は、警察官や息子をかたるニセ電話詐欺に、注意するよう呼びかけています。