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吉野ヶ里町の元課長“パワハラ訴え”死亡 町長が認める「言わなきゃよかった」

佐賀

09/19 10:23

佐賀県・吉野ヶ里町町長からのパワハラを訴えていた元課長が、死亡した問題。

第三者委員会がパワハラと認定したことを受け、町長が会見を開きました。
そこで語ったこととは。



吉野ヶ里町・伊東 健吾町長
「誠に申し訳ありませんでした」「二度と同じことが起きないよう、ここにお誓い申し上げます」

遺族などによりますと、佐賀県 吉野ヶ里町で財政協働課長を務めていた男性(当時58歳)は去年4月、
町長からの叱責により、うつ病を発症。

その後、休職期間中だった去年11月に失踪し、
3日後、佐賀市の林道で死亡しているのが見つかりました。

「町長と意見が合わずキツイ対応を取られることがある」
「自分の命に代えてでも訴える」

休職中、遺族に漏らしていた言葉や、死の直前に遺したメッセージ。
しかし、町側の内部調査では、業務上、必要かつ相当な範囲を超えたものではない」などとして、
パワハラと認定しませんでした。

一方、3人の弁護士で組織された第三者委員会の調査結果が、
16日提出されました。 その内容は…。


第三者委員会は「『俺が代えてやる』『もう7⽉で代われ』『建設課に代わればいい』
これらの発言はパワーハラスメントである」


第三者委員会は、「パワハラ」と認定しました。
「自らの意に反論する管理職に対する報復的な色合いが強いというべきである」


今年4月、KBCの取材に応じた伊東町長は…。

吉野ヶ里町 伊東 健吾町長
記者「ご自身の認識としてはいかがですか?」
「『(パワハラを)しましたよ』と言わなければいけないでしょうか?」

記者「いえ、ご自身の認識がどうなのかを」
伊東町長「私はパワハラと思っていません」

パワハラを明確に「否定」していましたが、

18日午後3時に始まった会見では…。

吉野ヶ里町 伊東 健吾町長
「言葉に書けば、やっぱりパワハラ的な要素があります。これは認めます」
「言わなきゃよかった」
「(今後は)できるだけ気は長く、言葉は使いながら今後 歩いていきたいと思っています」


パワハラがあったことを認めました。
その上で、自身の進退については、明言を避けました。

町のトップが起こした問題に、町民は…。

吉野ヶ里町民「重く受け止めないといけないと思う」
「パワハラになるということ自体を自覚していないので、発言とかを聞いていたら」

Q(吉野ヶ里町は)認めていなかったが第三者委はパワハラを認定
「甘いんじゃないか。なあなあな所があったのかなと思う。今時それは通用しない」

吉野ヶ里町民
「内輪じゃなくて違う立場からみてもらった方がいい」

伊東町長は、遺族に会って直接お詫びをしたいとした上で、
臨時議会を開き、町長・副町長の減給のための条例を提出するとしています。

9月19日(金)のニュース