宅配業界の救世主になるか ロボットがマンションの自室までお届け 福岡市で実証実験
福岡|
11/05 18:07
人手不足や再配達問題などを解決する宅配業界の救世主となるでしょうか?マンションのエントランスから部屋まで荷物を運んでくれるロボットの実証実験が福岡市で行われました。
「ヨイショ。重い荷物を運ぶ宅配業者のお仕事を少しでも効率化しようとする実験が行われています」
福岡市東区の箱崎地区で行われた実証実験は、先端技術で社会課題の解決を目指す、福岡市や九州大学などで組織するコンソーシアムがロボットメーカーなど4社と連携して実施しました。
さて、そのシステムは?!
マンションの前に到着した宅配業者役が、スマートフォンのアプリを操作すると、住民に通知が届き、解錠を承認します。
さらに業者役がアプリで自動ドアを解錠すると…
「あ、宅配ロボットのUPがやってきました」
宅配ロボット「UP」は、高さ約1メートル。秒速1メートルほどで動き、最大80キロほどの荷物を載せられるといいます。
元々はホテルのデリバリーサービス向けに開発されたものなんだそう。
宅配業者から荷物を受け取ると…
宅配ロボットUP「作業を開始します。みなさんのお手伝いができて幸せです」なんとも殊勝です。
部屋の位置はあらかじめインプット済みで、住人役が荷物を受け取って、無事に配達が完了しました。
「UP」は宅配業者だけでなく、住民が買い物帰りなどで荷物を運ぶときにも使用できます。
また、システムでつなげば、自力でエレベーターのドアも開け閉めして乗り降りできるようになるということです。
NTTデータCCS・須子幹雄さん「トラックから荷物を降ろす際に、事前に在宅確認をすることで、無駄なトラックからの積み下ろしを防ぐことができます。また、ロボットに配達させることでドライバーさんの負担の軽減も考えています」
宅配ロボット「UP」は来年度の実用化を目指し、将来的には「アーム」をつけて自力で荷物を降ろす「置き配」もできるようにしたいと夢は広がっています。





