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ウェアラブルの次は排泄物を測る時代! 腸活ブームで進むトイレのAI化、KBCラジオで語る TOTOと米Decodaが挑む「データ収集」最前線

福岡

11/19 10:30

最近、「腸活」という言葉をメディアで見かけない日はないほど、腸内環境への関心が高まっています。
そんなブームの最先端をいく、驚きの健康管理デバイスが続々と登場しています。

今回は、KBCラジオ『KBCアサデス。ラジオ 火曜日』で、株式会社Fusic 副社長の浜崎陽一郎さんが、KBCアナウンサー近藤鉄太郎さん(コンテツさん)に、自宅のトイレを丸ごとAI化する「スマートトイレ」を猛烈プレゼンしました。

【「お金だけはある」近藤アナに迫る! 今、なぜ「腸活」が熱いのか】

「健康にはだいぶ気を使っておられる」という近藤アナに、浜崎さんはまず、腸の重要性について熱弁を振るいます。

浜崎「最近特に注目をされているのが腸活という。腸内細菌が非常に人の体に重要な役割を果たしているということで、『第二の脳』みたいなことも言われていますよね」

脳に次ぐ数の神経細胞が集中し、消化・吸収・排泄を自律的に行う腸。体内の免疫細胞の7割が腸に集中するなど、その機能は計り知れません。

近藤「花粉症を持ってるんで、そういったアレルギーも腸活でなんとかなりませんかね、みたいな話もありますもんね。」

健康志向の近藤アナも腸活には関心があるようで、一時はヨーグルトを食べていたことを告白。
日本に昔から「腹を割って話す」「腹黒い」など、お腹に関することわざが多い点にも触れ、「日本人は昔から、お腹が健康の中枢だと知っていたのでは」と浜崎さんは推測します。

しかし、Apple Watchなどで心拍数や体温は測れても、腸の状態を知るのは困難です。

そこでキーとなるのが、排泄物。

浜崎「キーポイントになるのは排泄物ですよね。健康診断とか人間ドックでも、やっぱり排泄物をチェックしますっていう検査項目が入ってるぐらいですから」

【 既存トイレに後付けOK! 約9万2,000円の“排泄物センサー”】

浜崎さんがまず提案したのは、アメリカの機器メーカーが開発したという排泄物モニタリング機器「Decoda(デコダ)」です。

浜崎「これはですね、センサーなんですが、既存のトイレにつけることができますよと。出てきた排泄物をリアルタイムでモニタリングして、形状とか色とかっていうものをモニタリングして、それをネットで送って解析して、例えばコンテツさんのスマートフォンに送ってくれて、『ちょっと水分足りてませんよ、あなたのお腹の中』とか『食物繊維が足りてませんよ』っていうことを言ってくれるっていう装置なんですよ。」


気になる価格は、日本円で約9万2,000円。

さらにデータ送信のサブスクリプションが月々1,000円ほど。

健康診断では年1〜2回のチェックが、これで「毎日のようにチェックできる」ようになります。

これには近藤アナも前のめりに。

近藤「それがもう毎日のようにチェックできるってことですもんね。(中略)悪くはないです」

浜崎「あれちょっと今日はいいな、なんか今日はいいな、今日はいいな。先週と全然反応が違う」

ただし、この機器は操作が大変な点も。

個人に関わることなので指紋認証で起動させなければならず、「その前に用を足してしまわないか」という懸念が残ります。

【 世界のTOTOが満を持して投入! 約50万円超の“AIトイレ”】

そこで浜崎さんが切り札として投入したのが、福岡が世界に誇る衛生陶器メーカーTOTOの製品。

浜崎「トイレといえば福岡といえば TOTOでございますよ。(中略)世界的企業の TOTOもですね、実は今年出したんですよ、トイレを。
こちらもこの排泄物を落下中にスキャンして、硬さとか色とか量とかを測って、で、あの、この健康状態を一目で把握してスマートフォンに送ってくれるっていう。」

TOTOの製品も排泄物をスキャンし健康状態を把握するという機能は同じですが、その規模が違います。

浜崎「こちらはもうトイレごとです。」

近藤「あ、なるほど。便器ごと買いましょう。」

浜崎「はい。あの標準的な価格がですね、約493,900円(税込)~でございます。」

高額な提案にもかかわらず、近藤アナの反応は渋りつつも前向きです。

近藤「そう遠くない時期に必ず(トイレを)またなんかリフレッシュね、(中略)その時に、うーん、悪くはないです。」

浜崎さんは、このAIトイレのようなデバイスこそが今後のトレンドだと強調します。

【AI時代に必須! 「自然とデータが取れる」接点】

「AIはデータがなければ賢くならない」という背景があり、今、安価で高機能なセンサー(デバイス)が大量のデータを収集し始めていると浜崎さんは解説します。
そして、最も重要なポイントはこれ。

浜崎「わざわざ何かをする、しに行く、定点的にするっていう時代から、自然と何もしなくても、生活の何かの接点の中でデータが取れる状況っていうのが、やっぱり人の健康をモニタリングする上で非常に重要である」

トイレは、自宅で必ず人が自然と向かう場所。

排泄という「自然現象の中でちゃんと健康を把握するツール」は、今後、健康データを日常的に測りたいというニーズに応える本命となりそうです。

健康家電の国際的な展示会CESでも2〜3年前に発表され、いよいよ商用化が始まったスマートトイレ。

近藤アナが年末年始に約50万円超のAIトイレに買い替える日が来るのか。今後の動向に注目です。

11月19日(水)のニュース