母親「自己判断で薬やめた」乳児“傷害致死”被告人質問
福岡|
11/19 20:05
生後11カ月の娘に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死の罪に問われている母親の裁判員裁判で19日、母親は当時、抗てんかん薬の服用を自分の判断でやめていたなどと話しました。
起訴状などによりますと、松本亜里沙被告(29)は2018年7月、田川郡川崎町の当時の自宅で、生後11カ月の長女・笑乃ちゃんの頭部に何らかの暴行を加え、後頭骨骨折などの大けがで死亡させたとして、傷害致死の罪に問われています。
11日に福岡地裁で開かれた初公判で、松本被告は起訴内容を否認。
弁護側は、「てんかんの発作が起きて、笑乃ちゃんが落下したか、一緒に転倒した事故の可能性がある。」として、無罪を主張しています。
19日に行われた被告人質問で、松本被告は当時、抗てんかん薬の強い副作用に加え、第二子を妊娠していて医師からも胎児への影響について「絶対に大丈夫とは言えない。」と言われたため、自己判断で服薬をやめたと説明しました。
検察に、てんかんの発作が起きた根拠を聞かれると、「搬送後に後頭骨に古い傷がありますと言われ、てんかんしか思いあたらなかった。」などと述べました。
判決は、来年3月に言い渡されます。





