生産者らが出荷基準を統一 福岡市で「ブロッコリー目合わせ会」
福岡｜
12/17 18:38
皆さんは「目合わせ会」なるものをご存じでしょうか？農作物の生産者達が集まり大きさや形などの出荷基準の認識を揃える会合のことを言うんですが、これから需要が増えるあの野菜の目合わせ会が福岡市で開かれました。
寒さが厳しくなるこれから、体を温める料理の添え物として良し！彩りを加える野菜としてベストなのではないでしょうか。
もうおわかりですね〜、ブロッコリーです。
福岡市は生産量こそ多くはないものの、市街地に近い畑で育てられたものが収穫されてすぐ出荷されるため、鮮度が良いのが魅力です。
「粒がですね」「こういう品種かな？」「今年粗い」「粗いですよね。詰まっている。それＡ品でいいんじゃない？」「いいっちゃない？」
１７日正午、ＪＡ福岡市の早良グリーンセンターに「ブロッコリー部会」の生産者ら１６人が集まり、「目合わせ会」を開きました。
品質やサイズなどの出荷基準を揃える目合わせ会は、月に１度のペースで開かれています。
「Ａ品」と呼ばれる理想とする出荷品はこのように、つぼみがきれいにドーム状になっていることなどが基準です。
形が悪くて出荷に値しないとされたものは「Ｂ品」となります。
「今年は秋からあまり雨が降っていなくて乾燥しているので。茎の枝の部分が伸びたりだとか」
福岡市のブロッコリーの出荷シーズンは、１１月から３月。去年に続き、今年も「暑い夏」となり、苗がうまく育たず充分な出荷量に追いついていないそうです。
ＪＡ福岡市ブロッコリー部会・高宮太部会長「今年は出荷量が少なめですので、野菜全体が若干高いような気がしています」
今月、ブロッコリーの卸売価格はＬサイズ１個あたり１２０円〜１４０円。出荷量が多い時には１個あたり７５円程度で取引されることもあるといいます。
出荷量の減少で店頭価格が上がる一方、見通しでは、年明けごろに量も回復するのではと期待しています。
高宮太部会長「涼しくなった時に定植したものが上手く出てきたら、年明けにブロッコリーが増えてくるかと思います」
国民生活に不可欠と国が定める「指定野菜」に来年度追加されるブロッコリー。おいしいものを食べて生活にも彩りを加えましょう！
