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福岡・佐賀のニュース

上級生に損害賠償命じる判決 宗像の高2いじめ訴訟

福岡

12/19 17:32

いじめを訴え自殺した高校生の母親が起こした裁判、和解が成立せずに争っていた当時の上級生に福岡地裁は賠償金の支払いを命じました。

東海大学付属福岡高校の剣道部に所属していた当時17歳の侑大さんが自殺したのは2021年3月です。

訴状によりますといじめを訴える遺書を残し、自ら命を絶ったといいます。

侑大さんの母親は強制わいせつ行為など強い精神的苦痛を与えたとして、部の上級生だった4人に損害賠償を求める裁判を起こし、その後、3人とは和解などが成立しています。

一方で、原告側がいじめを主導したとする上級生は、いつもの悪ふざけの延長だったなどと主張を続けし裁判はきょうの判決を迎えました。

判決で福岡地裁の加藤聡裁判長は、侑大さんの尊厳や性的羞恥心を大きく損なうものであったなどとして、被告の上級生に対し165万円の損害賠償を支払うよう命じました。

侑大さんの母親は判決後の記者会見で判決への思いを語りました。

「最後の判決までに1年9カ月という長い時間がかかりました」

「私にとってこの期間は、侑大が受けた苦しみと向き合い続けなければならない、とてもつらい道のりでした」

「私は、いつか彼らが自分たちの犯した行為の重さと向き合い、心から悔いることができた時に、侑大の事を思い出し、犯した罪と向き合って欲しいと思います」

また、原告側は当時の男性顧問と学校法人に対し、いじめの対応を怠ったなどとして、損害賠償を求めて福岡地裁に19日提訴しました。

侑大さんの母親は、子どもの未来を守るはずの大人たちが、逆に子どもを追い詰めていて許せないと話していました。

これに対し学校法人東海大学は、「情報が届いていないためコメントを差し控えたい」としています。

12月19日(金)のニュース