インフルエンザ流行拡大続く…スーパーで買える「飲むお守り」が年末年始に注目されるワケ
福岡|
12/24 14:00

インフルエンザの流行が続き「警報」レベルとなる地域も出る中、いよいよ年末年始を迎えます。
家族のひとりがかかると「一家全滅」の危機もありますが、その感染を食い止めるかもしれない「お守り」とは?スーパーで買える、その正体を突き止めます。
【待合室に60人…「昨日だけで200人」インフル急増の現場】

平日火曜、福岡市中央区のクリニックでは、診療開始と同時に多くの患者さんが訪れていました。
待合室の混雑は日常化しており、取材時には60人以上の待ち人数となっていました。
医師によると、患者数は先週から急激に増加。
「(前日の)月曜は1日で200人以上」と話すなど、流行に衰えは見られません。
年末年始は帰省や人が集まる機会が増えるため、さらなる感染拡大が懸念されます。
流行時期が早まったとはいえ、今後B型やA型の別株が流行する可能性もあり、医師は「引き続き注意が必要」と呼びかけています。
【「先週は感染ゼロ」あるこども園が15年続ける“おいしい”習慣】

そんな中、独自の対策で感染を大幅に抑えている現場があります。
佐賀県有田町の認定こども園では、徹底した手洗い指導に加え、ある習慣を15年前から続けているそうです。
それは、週に1回、園児たちが「乳酸菌配合 機能性ヨーグルト飲料」を飲むことです。
園によると、この取り組みのおかげか、周辺地域と比較しても感染者は少なく、取材時の直近1週間ではインフルエンザ感染者はゼロだったといいます。
園長は「免疫力を高めるものを子供たちが好んで飲んでくれるのであれば、かかりにくい体になるのではないか」と、長年の経験からその意義を語っています。
【「家族全員で免疫ケア」売れ行き好調、進化した機能性飲料】

15年前は種類が限られていた機能性ヨーグルト飲料ですが、現在は各メーカーの研究が進み、多様な商品が店頭に並んでいます。
消費者が自分に合った健康効果を選べるようになったことで、市場全体も拡大を続けています。
ある飲料メーカーによると、プラズマ乳酸菌などを配合したおいしい免疫ケアシリーズの販売数量は前年比で約3割増。
11月に発売された新商品も、販売開始から3週間で年内の販売目標を達成するなど好調だそうです。
メーカー担当者は「ファミリー層での購入が伸びており、家族全員で免疫ケアを行う需要が増えている」と分析しています。
【「朝夜どっち?」「1日何本?」医師が教える効果的な飲み方】

こうした飲料はどう取り入れるのが正解なのでしょうか。
消化器内科専門の工藤あき医師によると、飲むタイミングは朝でも夜でも問題なく、1日1本などの目安量を守ることが大切だといいます。
「2本、3本飲んだからといって効果が倍増するわけではない」とのことです。
また、薬ではないため即効性はなく、継続が重要です。「週に1、2回でも良いので、まずは3〜4週間続けて摂取することが大切」とアドバイスしています。
手洗いやうがいといった外側からの防御に加え、体の内側からの対策として「お守り」代わりに冷蔵庫に常備する。
この冬の体調管理の一つとして、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。





