許せない!レンタルで貸し出した名品がネットオークションで転売 事件化にも壁
福岡|
01/15 17:46
福岡市内の音楽スタジオでレンタルされたギターアンプが、ネットオークションで転売される被害が発生しています。取材すると警察も捜査しづらい一面も見えてきました。
「JCM800盗まれました。すでに転売されている可能性大です」
今月10日、Xに被害を訴える内容が投稿されました。
投稿したのは市内の音楽スタジオ。ぎゅっと取材班が向かうと…
被害に遭ったサウンドブギー大橋店・百留孝明さん「被害に遭ったのがこれと同型のギターアンプになります」
イギリスの有名メーカー「マーシャル」のギターアンプ、新品で約35万円相当。
今月8日、30代の男が「別のスタジオで使いたい」と訪れ、1泊2日約1万5000円でレンタルしましたが、約束の時間になっても返却されなかったそうです。
連絡を取ろうと、電話やメールしましたが返事はありませんでした。
何か手がかりはないか。男が話していた「別のスタジオ」に連絡してみると…
何と!男はアンプを使うと言っていた「別のスタジオ」でもギターアンプをレンタルしていたことが判明します。
返却の時刻を過ぎた午後9時ごろ男からメールが。
「あす、必ず、店舗に返却にお伺いします。延滞金も支払いたいので、支払先を教えてください」
しかし、その一時間後、再びメールが。
「私が入院しており、連絡が遅くなりすみません。あす、必ず、返却します」
百留さん「入院した人が次の日に持ってくる、なかなか考えづらいなというのがあって、まずその時点で入院は嘘かなと思いました。もう転売というか、窃盗だろうなというようなのを、もうすぐ思いました」
アンプが盗まれたと確信した百留さん。警察に相談しましたが、「ただ延滞しているだけの可能性もあるので、転売された事実が確認されなければ事件化できない」と言われます。
そこで…スタッフ総出で買取店に電話をかけましたが、見つからず、情報提供を求めてSNSに投稿することにしたそうです。
百留さん「SNSでヤフーオークションに出品されているのではないかという情報をもらった」
情報通り、アンプはネットオークションに出品されていました。製造番号を比較して、この店のものだと判明します。
警察に連絡すると、アンプは警察が回収することになりました。
一安心、と思いきや、百留さんの元には返ってきていません。
百留さん「現状、盗難品ではないので、要は買取店さんの方は戻す義務がないというので、買取店さんからは買い取ってくださいという連絡が入っています」
盗まれたものを買い戻す。それ自体、納得できないことですが、仮に買い戻してしまうと、事件ではないことになり、警察の捜査は始まりません。かといって捜査を望んで被害届を出せば「証拠品」であるアンプはしばらく戻ってこないことになり、決して望ましいことではありません。
実は、同一人物によると見られる同様の被害が、百留さんが把握しているだけで福岡で3件、大阪と千葉で1件起きています。
被害にあった店舗同士でライングループをつくり、情報を共有しながらSNS上での注意喚起をしているといいます。
百留さん「アンプ自体でも、みんな音楽する人たちが自分の体の一部のようにですね、やっぱり愛してる楽器なので盗んだりとか、そういったことはやめてほしいと思います」
百留さんは14日警察に被害届を提出し、受理されたということです。





