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佐賀”ハラスメント”町長選挙 有田と吉野ヶ里で明暗分かれる 驚きの発言も 

佐賀

04/13 18:55

12日投開票が行われた佐賀県・有田町と吉野ヶ里町の町長選挙。どちらも現職がハラスメント問題を起こし世間を騒がせていました。町の人はどう判断したのでしょうか?明暗がわかれました。

がっくりと肩を落とす陣営。結果を受け、有田町現職の松尾佳昭さんが事務所入りします。

松尾佳昭氏「今回私の不徳の致すところで皆さんに悔しい思いをさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした」

開票結果、無所属の新人候補に1800票余りの差で敗れました。

選挙戦を左右したのは、やはり松尾さんのセクハラ問題でした。

松尾氏「セクハラあったかないかと言われれば、やはりあったと言われれば、私は覚えていないのであったんだろうなという理解記憶が無かったので、非常に情けないところではありますが…」

去年の記者会見で深々と頭を下げた松尾さん。去年9月、出張先で行われた宴席で酒に酔い、接客していた女性にセクハラ行為をしたとして、町議会で問責決議案が可決されました。

松尾氏(当時)「社会的・倫理的責任をどうとるかというところであります。辞職・辞任したいと考えておりますが」

一時、町長を辞める意向を示した松尾さんでしたが、一転、辞職を撤回し、町長選へ出馬しました。しかし、再選は叶いませんでした。

松尾氏「私の失敗がこの結果になったのかなとひしひしと感じている。判断を正すべきだったとは考えていない。これ以上町政を混乱させたくないということで何も言わずに戦ってきた」

初当選を果たしたのは、無所属で元有田町財政課長の鷲尾佳英さんです。

鷲尾氏「町政、一連の騒動で混乱をしていたと思います。新しい有田町を作っていくためには、まず最初のスタートとして新しい町長が誕生することが必要と思っておりました」

60代女性「期待してたんですけどああいうこと。セクハラがあってとっても残念」

20代男性「町のトップとしてやっちゃったなという風にニュースを見て思った。もうちょっと活気のある街、人がいっぱい来たりとか人がいっぱい動く街にしてほしい」

伊東健吾氏「私は今回の選挙に前が見えませんでした」

こちらは、佐賀県吉野ヶ里町長選挙。現職の伊東健吾さんも、ハラスメント問題の渦中にいた1人です。

遺族「主人が亡くなってから早1年以上が経ちますが、その間も私たち家族はいろんな思いを抱えてまいりました」

こう話すのは、伊東町長からのパワハラを訴え、死亡した男性職員の遺族です。

遺族によると、男性は町長からの叱責により、うつ病を発症。「自分の命にかえてでも訴える」という趣旨のメールを遺し、帰らぬ人となりました。

伊東氏「30数年も一緒に仕事をしています。私はパワハラと思っていません」去年4月。伊東さんはKBCの取材に対し、パワハラを明確に否定していました。

しかし、このおよそ半年後、弁護士で組織された第三者委員会がパワハラと認定すると…伊東氏「言葉に書けばパワハラ的な要素があるのは認めます。言わなきゃよかった」

その後、遺族は、男性の死とパワハラとの因果関係を調べるよう町に求めましたが、返ってきたのは「再調査の予定はない」という回答でした。

そして、12日の町長選の結果、新人3人を破り3期目の当選となりました。

しかし、次点との差は400票あまり。得票数は、前回と比べて4割減となりました。

伊東氏「3人の得票を見て分かるように、これは私に対する批判票であります。これを十分に背負いながら、街づくりを推進させていただきたいと思います」

パワハラへの批判を背負うといいながら、同じ口から驚きの発言が飛び出します。

伊東氏「パワハラはもうここで“卒業”させていただいて、あとは街づくりに…」

「パワハラは卒業」記者からその真意を問われると…。

伊東氏「別に他意はありませんけど、ただ行政はそれだけが仕事じゃないんですよね」

記者「パワハラの問題よりも他の問題を優先したい?」伊東氏「優先とか、そういうものを言わないでください」記者「でも、そう取れるような話だと思うんですが」伊東氏「じゃあ、そこは訂正してください」

遺族は、当然、受け入れがたいとしています。

伊東氏(13日)「言葉が足らなかったと思っています。1名亡くなったのは事実でありますので、そこを私は無視するつもりは毛頭持っておりません」

町のこれからを決める町長選挙。しかし、それは町の過去を忘れるためのものではありません。

4月13日(月)のニュース