【生成AIのシェア激変】伸びる「Claude」と、話題の国産AI「サカナフグ」とは? これからは“使い分け”の時代に
福岡|
06/27 20:00

【KBC『アサデス。ラジオ』では、毎週火曜日、近藤鉄太郎アナウンサーと株式会社Fusic副社長の浜崎洋一郎さんが、「誰かに話したくなる」暮らしや経済の旬な話題をお届けしています。】
今回のテーマは、いまや仕事や生活に欠かせない存在となりつつある「生成AI」。
その市場で起きている大きな変化と、今後の付き合い方について浜崎さんが解説しました。
■ ChatGPTのシェアが50%割れ 追う2位、3位は?

浜崎:「今週は『ChatGPT』の話題です。みなさん使っている方がたくさんいらっしゃると思いますが、実は『生成AIはChatGPTだけではないよ』というお話を、世の中の流れを踏まえてお話ししたいと思います」
アメリカのデジタル市場調査機関「センサータワー」のレポートによると、生成AIのシェアは、これまで圧倒的トップを走っていたChatGPTが初めて50%を下回り、5月に46.4%になったというデータが発表されました。
浜崎さんはさらに質問を投げかけます。
浜崎:「とはいえ依然トップはChatGPTなのですが、次に使われているのは何だと思いますか?」
近藤:「もう、私が知っているのは『Gemini』なんですけど」
浜崎:「Geminiで、シェア27.7%ということで」
近藤:「4分の1強はGeminiを使っているんですね」
浜崎:「そうなんです。では、第3位。これも有名な」
近藤:「えっ……ChatGPT、Gemini……知りません。何でしたっけ?」
浜崎:「毎週のようにニュースやってる(笑)!。Anthropic社の『Claude』です。10.3%くらい」
現在はこの3つ(ChatGPT、Gemini、Claude)が市場のメインストリーム。
ちなみに、イーロン・マスク氏の会社が提供する「Grok」などは「その他」にまとめられています。
ここで注目すべきは「前年比のユーザー増加数」。
ChatGPTが1.6倍の成長なのに対し、Claudeはユーザー数が6倍に増えており、猛烈な勢いでシェアを拡大しています。
■ なぜ今「Claude」がビジネスパーソンに選ばれるのか

なぜ、これほどまでにClaudeが伸びているのでしょうか。
浜崎さんは「生成AIの使われ方の変化」を挙げます。
浜崎:「いままで生成AIは、いろんな質問したら答えてくれる気軽なお友達的な部分がありました。これが、だんだん仕事で使えるぞということでビジネスに寄ってきたときに、情報の整理や分析だけでなく、その結果を踏まえた『作業』までしてくれる方向に進んだとき、Claudeの方がより精度高くいろんなことをやってくれるんです。
私もパワーポイントの資料作成はClaudeにお願いしているのですが、こんな資料作ってといったらピャーと作ってくれます」
ビジネス現場での存在感が高まった結果、ChatGPTからClaudeへ乗り換える人が増えているのが現状です。
一方、ChatGPTを開発するOpenAI社は、営利団体としてやっていくというときに組織の中で様々な迷走があり、ビジネス分野への方向性が定まりきらず、少し乗り遅れている状況があると指摘します。
さらに、AIの高性能化に伴い「経済安全保障」の動きも活発化しています。
アメリカ政府が高性能AIの利用停止を命じたり、「国内にいても外国籍の人には使わせるな」といった自国第一主義的な規制を打ち出し始めたりしていることから、日本を含む外国のユーザーが今後も簡単に最新AIを使い続けられるかは不透明な部分もあるといいます。
■ 日本と欧州の対抗、そして注目集まる国産AI「サカナフグ」

こうしたアメリカ主導のAI市場に対し、日本やヨーロッパも共同で対抗軸を作ろうと動き出しています。
そんな中、日本国内のAI企業2社が新しいモデルを発表し、ニュースで伝えられています。
浜崎:「そのうちの1社は名前が面白くて、『Sakana AI(サカナAI)』という、非常に優秀な国内の会社です」
近藤:「魚(サカナ)」
浜崎:「はい、あの魚です。最新モデルの名前は『Sakana Fugu(サカナフグ)』といいます」
近藤:「覚えやすいですね」
浜崎:「世界中で販売されていますが、皆さん『Fugu(フグ)』みたいに使っています(笑)」
この「サカナフグ」は、一から独自のAIを作るのではなく、ChatGPTやGemini、Claudeといった各社AIの特徴を分析し、ユーザーの質問に応じて「どのAIに処理させるのがベストか」を自動で振り分けるという賢いアプローチをとっているのが特徴です。
他国からの規制リスクに対応しつつ、全体の性能を最大化するサービスとして期待されています。
また、もう1社の「Preferred Networks」は、日本語に特化し、日本の信頼できる情報だけを学習させた、日本人が安心して使える独自モデルを発表しました。
■ これからは「AIを使い分ける」時代へ

独自の進化を遂げる国産AIの登場に、近藤アナも興味津々の様子です。
近藤:「例えば『Sakana Fugu』を使いたかったら、ネットで検索したら出てくるものですか?」
浜崎:「出てきますよ。その上位バージョンは『Fugu Ultra』という名前です」
近藤:「そこは『フグ』のままなんですね(笑)。サメになったりはしないんですね」
浜崎:「いやあ将来はあるかもしれませんよ(笑)。『サカナAI』ですから、魚と名のつくものはすべて使っていいわけですから」
近藤:「そうやって色々使い分けるんですね」
浜崎:「『使い分ける時代』になってくるのではないかと。ますます僕もだんだん追いつかなくなってきたというところはありますけれど、いろんなところをさわってみるのも面白いと思います」
絶対王者だったChatGPTの1強時代から、用途やセキュリティに合わせて複数のAIを「使い分ける」フェーズに入った現代。
まずは気になるAIを一度さわってみることから始めてみてはいかがでしょうか。







