靴磨き世界一が福岡の店から2人 梅雨を乗り切るプロの手入れ術とは
福岡|
07/01 17:00

福岡市の店から今年、靴磨きの世界チャンピオンが誕生しました。
一昨年に続いて同じ店から2人目という快挙です。
その技術はどのようにして紡ぎだされているのか。
一足の靴が生まれ変わる様子に密着するとともに、梅雨の季節に役立つプロの手入れ術も取材しました。
■「え?おふたり…?」靴磨き世界王者が2人いる驚きの店

福岡市中央区にある靴磨きと修理の専門店「Boston & ReOlds」。
ここに靴磨きの世界チャンピオンがいると聞いて訪ねると、現れたのは、なんと2人の男性。
西上悦弘さんは2024年の、そして吉冨純弘さんは2026年の「靴磨き世界大会」のチャンピオン。
大会は毎年ロンドンで開催され、世界中の職人が20分間で靴をどれだけ美しく磨き上げられるかを競います。
■「これが世界一の仕事」20分で生み出す“鏡のような輝き”

そんなトップレベルの大会を今年制した吉冨さん。
磨く前と後では靴の輝きが異なり、鏡のように周囲の景色を映し込んでいます。
「鏡面磨き」と呼ばれる高度な技術です。
大会では、輝きだけではなく、色の「グラデーション」を生み出すセンスも問われます。
番組では、ディレクターの靴を世界チャンピオンの2人に磨いてもらうことに。
ブラシで丁寧に汚れを落とし、クリームを布ではなく直接指で塗り込んでいきます。
手で塗る理由について吉冨さんは「体温で溶かしながら伸ばす」「手じゃないと靴の状態がわからない」と語ります。
クリームと少量の水を使い、磨き上げること20分。
ツルツルとした輝きを放つ靴に生まれ変わりました。
■プロが教える梅雨の靴ケア&長持ちの秘訣

梅雨の時期、靴はどのように手入れすればいいのでしょうか。
チャンピオン直伝のコツは「防水スプレー」の正しい使い方です。
直接吹きかけるとムラの原因になるため、「スプレーを20センチほど離して空中に噴射し、その霧を靴に被せるようなイメージ」で使うのがポイント。
これを乾かしてから2〜3回繰り返すと、より効果的だといいます(※防水スプレーは密閉された屋内などで使用して大量に吸い込むことで過去には死亡事故も発生しています。説明書をよく読み、風通しの良い屋外などで十分注意して使用してください)。
さらに、靴を長持ちさせるためには「シューツリー」の使用が不可欠だそうです。履いた後の靴に入れておくことで、反りや型崩れを防ぎ、カビの発生や劣化を抑えることができます。革靴だけでなくスニーカーにも有効で、お気に入りの一足を長く愛用するための必須アイテムです。
■「相手への敬意を表すもの」靴磨きに込められた想い

「お客さんの(靴の)ストーリーを聞くと磨き甲斐がある」と西上さん。
一方、吉冨さんは「足元をきれいにすると自分自身も自信がつく。今から会う人への身だしなみの一環として、相手への敬意を表すものが靴磨きだと思う」と語っています。







