対馬で盗難・13年ぶりに韓国から返還の仏像を公開
福岡|
07/06 19:25
今から13年前、長崎県対馬市から盗み出され、日韓の外交問題へと発展した仏像があります。
長い法廷闘争を経て、去年、返還された仏像が、7日から公開されます。
佐々木直樹記者リポート「激動の13年を経て、この場所に鎮座しているのは韓国に盗まれた仏像です。近くでみると、非常に穏やかで優しい表情をしています」
対馬以外で初めての公開となる「観音菩薩坐像」。
九州国立博物館で7日からの一般公開を前に、6日、報道陣に公開されました。
会場には、韓国の新聞社3社を含む、20社、およそ30人が集まりました。
九州国立博物館文化財課の大澤信さんは「この錆が数百年の歴史を物語っているものなので、いろんな報道がありましたけど、それをあまり感じさせない穏やかなお顔が本当に美しい」と話しました。
高麗時代の1330年に作られた長崎県指定の有形文化財。
12年半に及ぶ空白と国際輸送を経て、日本へ戻ってきました。
仏像を所有する長崎県対馬市の観音寺の田中節孝・前住職は「晴れ晴れとした表舞台に立っていただいて、努力した甲斐があったとまた思い返されたときでした」と話しました。
2012年10月、対馬の観音寺から県指定文化財「観音菩薩坐像」が盗まれ、韓国へ渡りました。
韓国の浮石寺が所有権を主張し、日韓の国際問題にまで発展した裁判は、2023年10月、韓国最高裁が「日本側に所有権がある」と認め、決着しました。
そして去年5月、仏像は13年ぶりに対馬へと返還。
再び盗難被害に遭わないよう、現在は防犯設備を備えた「対馬博物館」に寄託され、厳重に保管されています。
田中前住職は「日本の人たちに忘れてもらったら困るので、その気持ちが海を越えて韓国の人々にも伝わってきた、13年の願いが叶えられたんじゃないかと思います」と話しました。







