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5年で3億3700万円“1泊13万円超え”も…福岡県知事らの海外出張費の実態と「反省」の中身

福岡

07/15 18:45

福岡県知事らの海外活動費が5年間で3億円を超えていた問題で、県は高額な宿泊費などについて「反省」を表明し、詳細を公開しました。1泊13万円を超えるホテルへの宿泊や、県民感覚からかけ離れた費用が明らかになる中、県と議会の長年の「慣例」見直しにも着手。一連の問題の背景と、県が打ち出した改革の中身に迫ります。

■「反省しております」知事が謝罪、議長は「海外旅行」と失言

政治とカネの問題に揺れる福岡県政。

県議会の高額な海外視察費が問題となる中、7月14日、服部誠太郎知事は記者会見で「やはり慣例を見直さなかったことについて反省をしております」と述べ、陳謝しました。

高額な“海外視察”をめぐっては、福岡県議会の蔵内勇夫議長が「海外活動」を「海外旅行は続けます」と言い間違える場面もありました。

“高額”と指摘されている宿泊費については、蔵内議長は「基準内のホテルであり部屋を提示されたと思ってますんで、そういったことを感じたことはございません」と釈明しています。

■5年で3億3700万円!最も高額だったのはフランス・パリ訪問

県民からの疑惑の高まりを受け、福岡県は服部知事就任後に行われた海外活動23件の費用を公開しました。

その総額は、5年間で約3億3700万円に上ります。

中でも最も高額だったのは、2025年11月に行われたフランス・パリ訪問です。

知事ら25人が参加したこの訪問では、旅費やPR活動費用などを含め、総額で5030万円が支出されていました。

旅費だけで2190万円に達しており、県はその理由について「参加人数が多かった」ことや、議会議員の費用も一部負担したことについて「県側が参加要請した」ためと説明しています。

■1泊13万4000円のホテルに宿泊…知事が「反省すべき」と述べた中身

服部知事が「反省すべき」としたのは、出張先のホテルでした。

「グレードの高い、値段の高い部屋に泊まったというケースがあった」と認め、具体的な事例が明らかになりました。

今年5月のロンドン・パリ訪問では、「インターコンチネンタル ル グラン」に1泊13万4000円で宿泊。

これは国が定める基準額の4.9倍に相当します。

また、同月のハワイ訪問でも「シェラトン・ワイキキ」に1泊12万6100円で宿泊と、基準額の5.6倍のホテルが利用されていました。

県は、パリのホテルについては「パリオリンピック前でホテル代が高騰していた」、ハワイのホテルは「相見積もりの結果、最安値だった」と説明しています。

■応接用の豪華な部屋?「実績なし」と判明した慣例の実態

知事は「現地のの方を応接が必要な場合もあるため慣例で用意された」と、来客対応のための慣習であったと説明しました。

しかし、知事就任後、実際にその部屋が応接で使われたことは一度もなく、「実績なし」だったことが判明。

形骸化した慣例のために、高額な税金が使われ続けていた実態が明らかになりました。

■「先生」呼びも禁止へ…県と議会の“異常な関係”見直しに着手
一連の問題を受け、県は海外活動の運用見直しだけでなく、県と議会の関係そのものを見直す方針を発表しました。

これまで慣例的に行われてきた、委員会開会前の幹部職員による議員への挨拶回りや、議員の入退室時の職員による起立・礼の「禁止」。

議員の視察時に幹部職員が行っていた駐車場での出迎えなどを「禁止」します。

さらに、職員が議員を「先生」と呼ぶ慣習も改め、「〜議員」という呼称に統一するとのこと。

長年にわたる県と議会の特別な関係は今後変わっていくのか。

県民の厳しい視線が集まっています。

7月15日(水)のニュース