「一日も早く真偽を確かめよ!」式典で知事に市民が直接苦言 福岡県議会を揺るがす疑惑の行方
福岡|
07/21 13:00

福岡県議会をめぐる「現金授受疑惑」の問題がくすぶり続ける中、西公園の展望施設完成記念式典で異例の事態が起きました。
服部知事らが出席する祝賀ムードの中、地元の自治会長がマイクを握り、県政に対する厳しい苦言を呈したのです。
県民の怒りを代弁した発言に、福岡県知事の反応は-。
■「地元からも一言言わせて下さい」祝賀ムードを一変させた突然の発言

7月19日。
福岡市中央区の西公園で、新たに完成した展望施設の記念式典が開催されました。
福岡県が進める再整備計画の目玉の一つで、式典には服部誠太郎知事をはじめ多くの関係者が出席。
子どもたちがバルーンを飛ばすなど、お祝いムードに包まれていました。
しかし、服部知事らの祝辞が終わった直後、会場の空気は一変します。
司会者が式次第を進めようとしたその時、客席から声が上がったのです。
「すみません ちょっと 地元からも一言、言わせて下さい」
声の主は、地元の高橋績自治会長。
予定にはなかった突然の発言でした。
■「納得すべきものではありません」知事への直接抗議

マイクの前に立った高橋自治会長は、まず公園の再整備について感謝を述べつつも、厳しい口調で続けました。
「と、言いたいところでございますが、地元といたしましては非常に納得すべきものではありません」
高橋自治会長が問題視したのは、バリアフリーへの対応でした。
公園の再整備計画が始まった4年ほど前から、地元としてバリアフリー対応を要望してきたにもかかわらず、受け入れられなかったと主張。
県が用意したのは、「前日までの予約」と「人手」が必要な昇降機でした。
「弱者に対する対応、いわゆるバリアフリーについては、今一度ご検討いただきますように要望いたします」
■「一日も早くその真偽を確かめ…」県議会への批判に会場から拍手

さらに高橋自治会長は、福岡県議会をめぐる一連の疑惑にも言及しました。
「余談ではありますが、ただいま福岡県議会の大問題について、新聞・テレビで毎日のように報道されております。一日も早くその真偽を確かめ、その結果について公表いただくことを切に要望いたします」
県民の思いを代弁するかのような批判。
発言が終わると、会場からは拍手が沸き起こりました。
高橋自治会長は「大変失礼いたしました」と頭を下げると、そのまま式典の途中で会場を後にしました。
■「県民の率直なご意見」と知事…しかし「第三者委員会」の設置は明言せず

式典後、取材に応じた服部知事は「まさしく県民の皆様方の率直なご意見であると、まっすぐに受け止めさせていただきました」と話しました。
しかし、疑惑解明のために独立した「第三者委員会」を設置すべきとの指摘に対しては、「透明性・客観性というのは担保していかなければいけない」としながらも、その設置を明言することはありませんでした。
一方、福岡県議会の蔵内勇夫議長は、第三者委員会を設置しない理由について「だらだらと、例えば次の選挙はもう間近ですから、その前には答えを出さなきゃいけないんだということで」「第三者委員会だとかなりの時間がかかる」と、来春の統一地方選挙までの時間がないことを挙げています。
■99%が「問題だ」KBCアンケートで浮き彫りになった県民の怒り
KBCが実施したアンケートでは、高額な海外視察や現金授受疑惑について、それぞれ99%以上の人が「問題だと思う」と回答。
今、最も必要だと思う対応として76.7%が「議会から独立した第三者による調査」を挙げていて、県民の厳しい視線が浮き彫りとなりました。
アンケートには
「汗だくになり働いて納めた税金を使いこんなことが起きていたのかと怒りしかありません」(50代女性)
「賢い人たちに任せたら大丈夫だと思って政治に無関心だったことを大変反省している。ちゃんと監視ししっかりと膿を出して」(30代女性)
といった声が寄せられています。
県民の不信感が渦巻く中、議会が自ら設置する調査で、県民が納得する真相解明ができるのか。
その行方が厳しく問われています。







