「同僚を妊娠させてしまった…」息子を語るニセ電話で現金400万被害
福岡|
08/06 17:50

「同僚を妊娠させてしまい現金が至急必要…」
被害者の女性(当時76歳)はこの電話を信じて現金400万円を弁護士事務所の職員だと語る男に手渡してしまいました。
■発端は固定電話「ケータイが壊れた」
2025年7月13日、福岡市東区に住む女性(当時76歳)の自宅固定電話に一本の電話がかかってきます。
電話は女性の息子を語る男からでした。
「ケータイが壊れたので今後は別のケータイに電話してほしい」
息子だと信じた女性は翌日男から聞いた番号に電話をかけます。
■欺く手口と現金受け渡し「同僚を妊娠させてしまった」

7月14日、女性は自ら前日に息子を語る男から聞いた番号に電話をかけます。
男は電話口でこんな相談を女性にしました。
「職場の同僚女性を妊娠させてしまった。中絶させ、その慰謝料の現金400万円が至急必要になった。弁護士と話していて、弁護士事務所の職員が受け取りにいくので渡して欲しい」
この電話を信じた女性は急いで銀行に現金400万円をおろしに行きました。
その後、息子を語る男は金の受け渡し場所を電話で指示してきたといいます。
まずJR竹下駅に向かうよう指示され、その後、福岡市南区の住宅街に誘導されました。
そこに、弁護士事務所職員を名乗る男が現れて現金を渡したといいます。
■発覚の経緯
「現金を受け取った」という連絡が息子からない―。
不審に思った女性は、以前の息子の番号に電話すると息子が「身に覚えがない」と話したことで女性は交番に相談に行ったといいます。
■1年後、事件が急転

その後の捜査で警察は防犯カメラなどから容疑者を特定。
弁護士事務所の職員を語り現金を受け取ったとして、住所不定・無職の佐伯皇正容疑者(21)、そして、佐伯容疑者から現金を受け取ったとして、広島県福山市・自営業の狩川祐貴容疑者(22)をニセ電話詐欺と組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対して佐伯容疑者は「受け子として現金を受け取ったことは間違いない」と容疑を認めています。
一方、狩川容疑者は「知人から荷物の受け取りを依頼され、荷物を預かったことは間違いないが、その荷物が現金だとは知りませんでした」と容疑を否認しています。
警察は2人を逮捕しましたが、「息子を語って電話をかけた男」と「狩川容疑者に“荷物”を受け取るように指示した人物」は分かっていません。
警察はグループによる組織的犯行とみて、残りの容疑者の行方を追っています。







