「熟年離婚」が過去最高…「自由が欲しい」妻と「居場所がない」夫のリアル
福岡|
10/15 19:00
■過去最高の24.2%!「熟年離婚」が増加するワケ

長年連れ添った夫婦の離婚、いわゆる「熟年離婚」の割合が過去最多になっています。
厚生労働省が発表した人口動態統計によると、2025年の全国の離婚件数は17万9073件でした。
結婚した3組に1組が離婚するといわれる時代ですが、今、特に増加しているのが、20年以上連れ添った夫婦による熟年離婚です。
その割合は過去最高となる24.2%に達していて、街からは「大変な世の中になりましたね」「我慢してたんでない?今までお互いに」といった声が聞かれました。
■「自由が欲しい」「夫が定年後ずっと家に…」女性たちのリアルな声

福岡の街で結婚経験者に話を聞くと、リアルな声が聞こえてきました。
結婚50年になる80代の女性は、「理解はできます。女性としてやっぱり自由欲しいじゃない。結婚して子どもができて、子どもと旦那の面倒を見て、なんとなく自由が欲しいと思う。ほとんどの人は。特に我々世代ね」と、熟年離婚に理解を示します。
また、結婚34年の60代女性も、「分かります、熟年離婚」と共感。
「いずれ定年になって家にずっといて何もしない。スマホいじる、パソコンいじる、テレビ見るで、家のこと何もしないとかってなると、やっぱりイライラが募って。離婚分からなくもないです」と、将来への不安を口にしました。
■「退職金が出たら“じゃあね”」夫たちが語る離婚のきっかけ

一方、男性側からもさまざまな意見が聞かれました。
結婚8年の60代男性は、「僕らの世代多いよ。だから定年迎えた途端、別れる人って多いよ」と話します。
「僕の周りで多いのは、退職金が出た途端『じゃあね』と」と、経済的な区切りが離婚のタイミングになっているケースもあるようです。
離婚に至る原因については、「どうでもいいことが合わなくなるんだな。そばを食うときに音を立てるのが嫌だとか、朝コーヒー飲むときに先に紅茶を入れるのが嫌だとか、そういうどうでもいいことの積み重ねだな」と分析していました。
■専門家が分析「人生100年時代、それはもう余生ではない」

なぜ熟年離婚は増えているのでしょうか。
夫婦問題のカウンセリングを行う玉井洋子さんは、その背景について「1つはもう『人生100年時代』になったということです」と指摘します。
「60歳くらいで定年を迎えたにしても、それから先の人生が30年、40年ある。ということだったら、もう余生とは言わなくて、また今から再スタートを切るような形で、人生どうしようかなと思われる方が増えている」と分析。
さらに、スマートフォンの普及により、「世界中の色んなことが手に入る中で、同年代の生き生きとしている姿を見たり、色んなライフスタイルを見ることによって、自分はこのままでいいのかなって思ったりすることもある」と話しています。
■「あなたのせいで…」はNGワード!円満の秘訣は“礼儀と尊重”

長年連れ添った夫婦関係を円満に保つ秘訣は、「礼儀と尊重」です。
特に重要なのは、「感謝」「ねぎらい」「謝罪」の気持ちをうやむやにせず、しっかり言葉にして伝えることだといいます。
一方で、関係を致命的に壊してしまうNGワードもあります。
妻から夫へは「あなたのせいでこんな人生に」、夫から妻へは「俺の稼ぎのおかげでやってこられたんだ」といった言葉です。
これらは相手の存在やこれまでの人生を全否定し、自尊心を深く傷つけてしまうため、決して口にしてはいけません。
カウンセラーの玉井さんは、離婚後の生活について「パートナーから解放されて自由になったけれども、今度は孤独に耐えられないということも出てくる」と指摘し、自立のためには「お金・健康・心」の3原則が重要だと語っています。







