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「帰るに帰れない」仮設住宅入居期限迫る

福岡

05/15 19:52

朝倉市の仮設住宅に住む古賀正員さん

九州豪雨から7月で丸2年となります。朝倉市では15日、新しく建てられた災害公営住宅の入居者説明会が開かれました。

生活再建へ新しい一歩を踏み出す人がいる一方、2年を前に困難に直面する被災者もいます。15日午後、朝倉市役所で開かれた説明会。参加したのは災害公営住宅の入居予定者です。

契約に関しての説明や部屋決めの抽選などが行われました。九州豪雨の災害公営住宅は朝倉市内の2ヵ所に建設中で、7月以降、順次入居が始まります。

説明会に参加した人は、「これでもう落ち着ける。この2年間大変やったけんね。3回くらい(住むところが)変わった」「ほっとします。高台だし水の心配がない」などと話していました。

一方、被災者の中には2年という節目に、困難に直面する人もいます。今月末で80歳になる古賀正員さん。朝倉市の仮設住宅に、一人で住んでいます。

「不便じゃないですね。私の場合は。みんな同じ町内。比良松というところですから、心強いですよ」

応急仮設住宅の入居期限は原則2年。古賀さんは2年前の9月に入居したため、今年9月には退去しなければなりませんが、古賀さんが元々暮らしていた家は床上浸水で半壊。取り壊して新しい家を建てるつもりですが当時氾濫した近くの川は、今も工事の途中。まだ戻ることはできません。


古賀さんは、「復興復旧というけど、それを早くして終わって出て行けというならいいんですよ。工事が始まります、一応3年の予定ですとか言われて期日には出て行けと言われてもとてもじゃないけど・・」と胸中を語りました。

仮設住宅は家賃は無料で、光熱費と共益費などを入居者が負担します。しかし、災害公営住宅や民間の賃貸住宅に移り住む場合は、家賃を支払います。

古賀さんのように新しい家を建てる計画がある人にとっては、大きな負担になります。

古賀さんは、「民間アパートでこのへんの田舎でも5万円以上する。5万円の家賃を払うなら(家を建てて)お金を返せば一年間で60万返すことになる。家賃はあくまで家賃ですからね」と話します。


9月に仮設住宅を出なければいけない場合、古賀さんは家より少し高い土地にある倉庫で暮らすつもりです。

先月、古賀さんなど仮設住宅に入居する人達が、県に入居期限の延長を要望しました。要望をした人は、「夜も眠れません。ここをいつ出て行かないとという気持ちだけで。」「無期限に支援してほしいということではない。帰るに帰れない。準備をするために、1年2年あれば元の所に帰れる」と話しました。

しかし、福岡県は慎重な姿勢を示しています。県の担当者は、「自力で家賃を負担したり、固定資産税を払われたり、それぞれ費用負担をされて再建されている方がいらっしゃいます。そういう方々とのバランスも当然我々は考えなければいけない」とKBCの取材に答えました。

「まずは今ある支援制度を最大限活用していただきながら、再建を進めていただくようにして、しっかり県と市がサポートするのが第一と考えています」としています。

一方、小川知事は14日、被災者らの声を受け、被災地を視察する方針を会見で明らかにしました。小川知事は、「5月末に実施する方向で今準備している。具体的な内容・スケジュールについては朝倉市と協議している」と述べました。

迫る入居期限。古賀さんたちは知事の視察をふまえ、再度県に延長を申し入れる方針です。

5月15日(水)のニュース