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子どもの睡眠不足に危機感 高校生の約8割が“不十分” 世界で最も短い睡眠時間

経済

09/07 12:11


 今週は秋の「睡眠健康週間」です。世界で最も睡眠時間が短いとされる日本、特に子供の睡眠不足に専門家が危機感を訴えました。 筑波大学教授
 国際統合睡眠医科学研究機構 柳沢正史機構長 「(Q.子どもの睡眠時間も世界で一番短い?)それは間違いないと思いますね。もしかしたら大人以上に(世界と)差があるかもしれないです。日本人は昼間眠いのが当たり前だと思っている人が働き世代では普通だし、子どもでも普通なわけですよね。本当にかなりやばいですね」
 こう話すのは、睡眠研究の第一人者でノーベル賞候補とも言われる筑波大学の柳沢正史教授です。
 今週発表された「睡眠白書」によりますと、国が推奨する睡眠時間(平日)を取れていない小学生は4割近く、中学生は5割を超え、高校生に至っては8割近くに上ります。 高校1年生 「平日は12時半ぐらいに寝て5時半ぐらいに起きる」 「(Q.5時間睡眠?)そうです。(授業中)すごい眠いです」 「(Q.睡眠不足の原因は?)ケータイいじってどんどん寝る時間が遅くなってしまう」
 感情面や学習面など様々な影響が懸念される子どもの睡眠不足。スマートフォン以外にも原因があるといいます。 筑波大学教授
 国際統合睡眠医科学研究機構 柳沢正史機構長 「予備校とか塾が夜の10時に終わる。子どもが(早い時間に)眠れるわけないですよね。かなり根が深い問題だと思います。子ども自身が睡眠の大切さを分かるように導くことが親にできることだし、子どももそれに気が付く」
 睡眠の大切さを学んでもらおうと企業も動き出しました。
 大手の眼鏡チェーンも睡眠教育に参入しました。学校で行われているのはその名も「寝る育」です。
 スマートフォンなどから出るブルーライトと睡眠についての研究を支援してきたジンズは、日本睡眠協会と共同で睡眠教育を始めました。販売や商品開発につなげる狙いもあります。 ジンズ
 ヘルスケア事業部
 堀清貴シニアディレクター 「商品を通じて色々啓発していけるのではないかということで、こういう『寝る育』ということを企業としてスタートしました」
 睡眠教育は意外な場所でも。寝具の西川は子どもたちが睡眠について考えるきっかけにしてほしいと、「キッザニア東京」に期間限定パビリオンを設置しました。 体験した小学生 「睡眠は人にとって大切なことなので、ちゃんと知ることができて良かったです」

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