きょうからガソリン価格さらに安く…意外な業種にも影響が
経済|
12/11 19:55
ガソリンが11日からさらに5円ほど安くなり、その恩恵が意外な業種に及んでいます。今後、家計の負担も抑えられるかもしれません。
■きょう、さらにガソリン価格↓
都内のガソリンスタンドは喜びの声で溢れていました。
70代の人
「助かります、安くて。ありがたい」
50代の人
「安くなっています。このままずっと続いてほしい」
11日からガソリンの補助金がさらに5円引き上げられて早速、値下げが行われました。
東京・世田谷区にあるガソリンスタンドでは「154円」だったレギュラーガソリンが「150円」まで値下げ。これまでよりもさらに4円安くなりました。
50代の人
「(Q.最近の価格はどうですか?)だいぶ安くなりました。月に2、3万円は変わってきている。1回で1000円くらいは安くなっている」
先月から政府が支給している補助金が11日から最大の1リットル25.1円に増額。これで年明けの暫定税率廃止後と同水準の値段になりました。
シンエネ八幡山SS
佐藤大所長
「仕事とかでもガソリンが高いから違う交通機関に変えていた人も、また車(の利用)に戻っていただいて、世の中が少し景気が良くなるといい」
値下げの波は全国でも…。
雪が降る北海道でも早朝に価格を変更。
給油した人
「車に乗る・ガソリンを入れる回数が多く、支出が下がるのはうれしい」
「(Q.5円値下げは大きい?)かなり大きいと思います」
広島県でも150円台になりました。
給油に来た人
「一時期200円くらいまでレギュラーがいきそうだった。150円くらいで値段が止まってほしい」
今月8日の時点でレギュラーガソリンの価格は1リットルあたり163.7円、4年2カ月ぶりの安値水準になっています。
中華料理を提供しているキッチンカーもガソリン値下げの恩恵を感じていました。
中国家庭料理
蓮REN
久保元樹さん
「最大25円まで安くなると相当、変わってくる」
この店は3台のキッチンカーを経営しているため、1カ月約250リットルのガソリンを使っているそう。
中国家庭料理
蓮REN
久保元樹さん
「食材費が上がり続けている。ガソリンだけでも下がるとありがたい」
今、物価高によりすべてのものが高騰している状況。
帝国データバンクによりますと、今年の食品値上げは2万609品目で、去年の約1.6倍になる見込みです。
■意外な業種にも恩恵が
そんななか、意外な場所でもガソリン値下げに歓喜の声が上がっていました。クリーニング店です。
小林ランドリー工場
小林史明代表
「ガソリンはほぼ毎日、使っている。本当に安くなってもらうには助かります」
一体なぜ、クリーニング店が毎日ガソリンを使うのでしょうか。
小林ランドリー工場
小林史明代表
「一日平均して約30から40キロメートル、配達で車を運転している」
こちらでは毎日、無料で配送サービスを実施。そのガソリン代が重くのしかかっていました。
小林ランドリー工場
小林史明代表
「10円でも20円でも安くなるとコストが下がるのでありがたい」
この店では今年1月に5%から10%ほど値上げせざるを得ない状況に。それでも経営はぎりぎり、物価高騰の影響を大きく受けていました。
小林ランドリー工場
小林史明代表
「ドライクリーニングで使う溶剤、18Lで一斗缶で買う。25年前くらいは1本約3000円で買えた。今、6000円なんで倍です」
クリーニングでは欠かせない洗剤などの消耗品が軒並み高騰。
さらに、クリーニング後に被せる衣装カバーも4年前と比べて1000円ほど値上がりしています。
小林ランドリー工場
小林瑠美さん
「これは代表的な例で、ハンガーも溶剤もクリーニング業にまつわる材料・資材すべて上がっている」
さらなる値上げも考えざるを得ない状況で、今回のガソリンの値下げが経営の安定につながるといいます。
小林ランドリー工場
小林史明代表
「今のところは何とかこのまま、据え置きで頑張ろうと思う」





