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食用油に自動車も…中東緊迫で生活に影響 「企業のホンネ」は?

経済

03/12 19:23

■食用油
 とんかつ店の“不安”
 緊迫する中東情勢。高騰する原油価格は日本の暮らしにどこまで影響があるのでしょうか。 客 「衣もサクッと軽いですね」
 低温調理でじっくり揚げたサクサクしている衣が自慢のとんかつ専門店。担当者は大きな不安を抱えていました。 とんかつ六角箸
 田中朋行店主 「『白とんかつ』をうたっているので油が命。(油が)きれいな状態でおいしいとんかつを揚げたいので、どうしても量は使っている。こちらが使っている油、大体18リットル」
 店では1週間で60リットル以上を使い切ります。食用油が値上がりすると死活問題です。 とんかつ六角箸
 田中朋行店主 「原油高から食用油っていうのが高くなってしまったら原価に直結してしまうので心配なところ。業者さんからは『もしかしたら…』ぐらいの話は聞いているが、それも全部、不確定なので、まだ実際、何も分かってない」
 原油価格の高騰によって食用油も値上りするのでしょうか。国内の油脂メーカーの本音を取材しました。 経済部
 飲食料・外食担当
 横山純子記者 「話を聞いた油脂メーカーはすべて「原油価格の動向」を注視していると話す。ガソリンなどの原料となる原油と食用油は直結しているわけではないが、原油の供給量が減れば植物や使用済みの油を原料とする『バイオ燃料』の需要が増えることが考えられる。つまり、菜種油なども需要が高まることで価格が上がる恐れがある。どのメーカーもすぐに影響を受けるわけではないとしつつも、世界的にみればイラン情勢次第で油全体の価格が高騰していくことを懸念する関係者もいた」
 食用油の値上がりは外食産業にとって重要な懸念事項です。 経済部
 飲食料・外食担当
 横山純子記者 「こうした食用油高騰の懸念から、ある外食大手の関係者は、揚げ物を主力とする業態では『今後の動向次第で価格改定も視野に検討する可能性はある』と漏らしていた」 ■節約志向で“外出控え”懸念
 埼玉県の温泉施設では燃料価格高騰の影響を肌で感じていました。 昭和レトロな温泉銭湯
 玉川温泉
 加藤由美支配人 「当館はお湯を温めて提供している。ボイラーに使う灯油は一番、打撃を受けている。卸業者からは値上げせざるを得ない話を伺っている。恐らく玉川温泉でも灯油の値段は月に20万円くらいは増えそう」
 この温泉は自然に囲まれた場所にあり、近くの駅からは歩いて約40分かかります。そのため、こんな懸念も…。 昭和レトロな温泉銭湯
 玉川温泉
 加藤由美支配人 「当館は8から9割が車で来る客。常連から『ガソリン高くなる』という会話が聞こえてくるのは肌で感じる。遠方から来る客は減っている印象。週末にかけて、どう動くちょっと見ていきたい」
 車で1時間かけて通う常連客からは…。 常連客(60代) 「あまり(ガソリン価格)上がると(入浴する)数が減ると思う」 ■“基幹産業”自動車にも影響か
 節約志向の高まりからの「外出控え」。同様の不安は外食産業からも聞こえてきました。 経済部
 飲食料・外食担当
 横山純子記者 「ある外食大手の関係者はガソリンの値上がりを受けて『強い危機感をもっている』と不安を口にする。やはり、懸念事項としてはガソリン価格の上昇で車での外出が控えられることにある。話を聞いた企業では、店舗の半数以上が車で来店するような郊外にあるため、来店客数が減少すると売り上げに直結する。また、生活費が上がれば節約志向が高まり、外食業界全般が厳しくなるとも見ている。外食産業が抱える懸念は外出控えだけではない。別の外食大手は『企業向けの電気代や包材の値上がりなど間接的な影響は多岐にわたる』として『原油価格の高騰はマイナスでしかない』と話していた」
 さらに、日本の基幹産業である自動車業界からも懸念の声が上がっていました。 経済部
 自動車担当
 北村莉子記者 「自動車の部品はバンパーなど石油由来の部品が多い。現段階での影響はないとのことですが、自動車メーカーの関係者からは『長期化した場合、必要な素材が入ってこず、部品が作れなくなる可能性もある。自動車には何万点もの部品が使われているので、一つでも足りなくなれば自動車自体が作れない』と、懸念する声も上がっています。自動車が作れないとなると、影響は大きくなります。自動車産業は完成車メーカーだけでなく部品メーカー、町工場まですそ野が広い産業。そのため広範囲に影響が及ぶ可能性がある」
 自動車産業はGDP(国内総生産)の約1割を占めています。その分野が冷え込めば、日本経済全体にも影響が広がる恐れがあります。

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