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EU議長国ハンガリー首相の言動が物議 ロシアとの対話求める EU諸国は反発

国際

07/16 21:30


 「平和の使者」を自称し、ロシアやウクライナなどを歴訪したハンガリーのオルバン首相の言動がヨーロッパで物議を醸しています。
 オルバン首相は、EU(ヨーロッパ連合)の議長国となった今月初めから、ウクライナ、ロシア、中国を歴訪し、各国で首脳会談を行いました。
 アメリカではトランプ前大統領と会談しました。
 外遊についてEU各国に事前に知らせず、合意を得ていませんでした。
 ドイツのビルト紙などによりますと、オルバン首相は歴訪後、EUのミシェル大統領宛てに書簡を送り、EU諸国に対して、ロシアとの対話を開始するよう求めました。
 また、トランプ氏について、「大統領選で勝利すれば、就任式を待たず、直ちに和平のために行動する準備ができている」「トランプ氏には詳細かつ根拠ある計画がある」などと記したということです。
 オルバン氏の言動に対してEU諸国は反発していて、アメリカの政治専門サイト「ポリティコ」は、8月に予定されているハンガリーでのEU外相会合をEU諸国がボイコットする予定だと報じています。
 オルバン氏は自身を「平和の使者」だと自称し、EUにロシアとの対話を呼び掛けています。
 一方、欧州委員会は「宥和(ゆうわ)政策」だと批判しています。
 1938年、イギリスは、ナチス・ドイツに対して「宥和政策」を選択し、チェコスロバキアのズデーテン地方の割譲を認めました。
 しかし、ナチス・ドイツの拡張主義に歯止めはかからず、ドイツ軍がポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が始まりました。

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