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性別騒動の女性ボクサー 誹謗中傷で刑事告訴

国際

08/15 10:11


 パリオリンピックのボクシング女子で金メダルを獲得したアルジェリアの選手が、性別を巡り誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして刑事告訴しました。訴状にはイーロン・マスク氏らの名前もあります。
 パリオリンピックのボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ヘリフ選手(25)の代理人弁護士によりますと、ヘリフ選手がインターネット上で性別を巡り誹謗中傷を受けたとして刑事告訴し、パリ検察が捜査を始めたということです。
 フランスメディアによりますと、告訴状にはアメリカの実業家、イーロン・マスク氏や、イギリスの作家で「ハリー・ポッター」シリーズで知られるJ・K・ローリング氏の名前も記載されているということです。
 マスク氏はSNS上の「男性は女性のスポーツにふさわしくない」という第三者の投稿を引用して「その通り」と記し、ローリング氏は「彼に頭を殴られ、彼に人生の野望を打ち砕かれた女性の苦悩を女性蔑視のスポーツ団体に守られている男性が楽しんでいる」などと投稿していました。
 ヘリフ選手を巡っては、ロシアが主導する国際ボクシング協会(IBA)が去年の世界選手権で、テストステロン値が男性並みに高いとして失格としました。
 一方で、IOC=国際オリンピック委員会はパリオリンピックで、パスポートの性別が「女性」であることなどを理由に出場を認めました。
 ヘリフ選手の代理人弁護士は「捜査はネットリンチをあおった人物にも焦点を当てる必要がある」と指摘したうえで、「ボクシングのチャンピオンが受けた不当な嫌がらせはパリオリンピックの最大の汚点になるだろう」としています。

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