アフリカの発展へTICADで議論 「Z世代」が考える未来とは
国際|
08/23 12:20
アフリカの様々な問題を日本で話し合うTICAD(アフリカ開発会議)。この会議に「Z世代」と呼ばれる若者も招かれました。彼らが考えるアフリカの未来とは。
秋葉原の街を興奮気味に見てまわる彼らは、アフリカでインフルエンサーとして活躍する3人。普段はSNSでアフリカの魅力を発信する一方、社会が抱える問題に危機感を抱いています。
南アフリカ出身
シャキーラさん(23)
「アフリカの人材市場は非常に悪い状況にある。学位を持った人が道で仕事を求めていることもある」
エジプト出身
ジアードさん(24)
「物価は人々の給与と比べて極端に高かったり安かったりする。正直、良い住居どころか悪い住居も手に入らない」
いまや人口15億人を超えるアフリカ。その7割は30歳未満の若者です。成長市場として世界中から注目を集めるものの、資金はアフリカの外に流れ、雇用も十分には生まれていません。
ケニアでは、反政府デモにまで発展。「Z世代」と呼ばれる若者たちが中心となり、声を上げ始めています。
TICAD(アフリカ開発会議)にあわせて開催されたのが、アフリカと日本の若者100人が集まって未来を考える「Youth
TICAD」。今の日本社会に、何かアフリカを変えるヒントはないか、ベンチャー企業や若者とともに30年後の未来のアフリカと日本の姿を議論しました。
参加者
「日本はAI分野の世界的リーダーであり続ける。アフリカは技術の実用化で現実的なテストの場所になる」
アフリカならではの視点から、日本の問題解決のヒントを見出した参加者もいたようです。
アフリカで孤児支援活動
田川志織さん(27)
「日本では知ることのない文化を学びながら、アフリカ的な視点、外から見た日本、日本が抱える問題にも気付くことができたのは、一緒に考えていく中で見つけられたところ」
コンゴ民主共和国出身
テレジアさん(32)
「アフリカには日本で不足している人材力がある。互いに補完できる」
遠く離れた若者同士、対話を続けるうち「“アフリカ”という単位で物事をくくるのはおかしい」という意見も。
お互いの未来を見据えた議論はこれからも続きそうです。