ガザ地区の犠牲者 83%が民間人 軍のデータからメディアが共同調査
国際|
08/24 20:28

停戦交渉が難航するガザ地区でイスラエル軍によって殺害された人のうち、8割以上が民間人だったとメディアの共同調査で明らかになりました。
イスラエルとパレスチナのメディアはイギリスのガーディアン紙と共同で、イスラエル軍が5月に実施した調査結果を入手し、独自の分析を報じました。
イスラエル軍が、2023年10月の戦闘開始からイスラム組織「ハマス」の戦闘員で「死亡した」と考えているのは7330人で、「恐らく死亡した」のは1570人と分析していたということです。
戦闘員の犠牲者は合わせて8900人に上ることになりますが、5月時点でのガザ地区の死者はおよそ5万3000人いたため、83%は民間人だった計算になるとしています。
イスラエルは「民間人の犠牲を最小限に抑えている」と繰り返し主張し、攻撃を正当化していますが、ガーディアン紙はシリアやスーダンの内戦と比べても、ガザ地区で民間人が犠牲となる比率は極めて高いと強調しています。