イスラム組織ハマスは拘束している人質らの顔写真を並べた画像を「別れの写真だ」と公開しました。
　ハマスは20日、人質らの顔写真を並べた画像とともに、「ネタニヤフの拒否とザミールの屈服により、ガザ市での軍事作戦開始を告げる別れの写真」と声明を投稿しました。
　イスラエルのネタニヤフ首相がカタールなどの仲介国が作成した一部の人質を解放する停戦案に応じていないことや、ザミール国防軍参謀総長がガザ市軍事占領計画の実行に同意したことを非難しています。
　また、これに先立ち、「人質らはガザ市内の各地区に分散され拘束されている。ネタニヤフが、彼らを殺害すると決めた以上、我々は彼らの命を気にかけるつもりはない」と投稿し、ガザ市の地上作戦を進めるイスラエルへの牽制（けんせい）を強めています。
　ガザ市への地上作戦を巡っては、人質の家族らからも「ネタニヤフ首相は戦争終結ではなく、軍事的圧力を選び、人質をさらなる危険にさらしている」と批判の声が上がっています。 画像：ハマス軍事部門「カッサム旅団」のテレグラムから