■“猛烈な”台風で橋が崩落
　道路の向こう、橋の所で黒いものが大きく動いています。そして…橋の一部が破壊されました。
　残されているのは橋脚の一部のみ。濁流で押し流されたのです。
　台湾東部・花蓮県にこの濁流をもたらしたのは、台風18号による大雨。山間部で水がせき止められ、以前からできていた湖が決壊し、下流で洪水が発生したのです。 ■濁流の中に女性が…
　その下流にある市場では、1人の女性が取り残されていました。
　濁った水が激しく流れ、様々なものが流されてくるなか、女性は必死で電信柱にしがみつきます。
　地元メディアによると、女性の娘がSNSで救助を呼び掛ける事態になっていましたが、その後、水がひいて無事助け出されたということです。
　山間部で決壊した湖は、土砂などで水がせき止められることによってできたもの。地元メディアによると、7月下旬にはできていたといいます。
　花蓮県ではこれまでに14人が亡くなり、129人と連絡が取れていないということです。また、周辺地域を含めて34人がけがをしています。
　その後、台風は勢力を弱めて西に進んでいます。