韓国の旧統一教会の総裁が、特別検察官の元に出頭しました。 旧統一教会
　韓鶴子総裁 「（Q.金建希被告にネックレスとバッグを渡すよう指示しましたか？）雨のなか、ご苦労様です。後で聞いてくださいね」
　17日朝、特別検察官のもとに出頭した韓国・旧統一教会の韓鶴子（ハン・ハクチャ）総裁。政界とのつながりを巡る2つの疑惑が浮上しています。
　一つは教団の元幹部が尹錫悦（ユン・ソンニョル）前大統領の妻・金建希（キム・ゴンヒ）被告に対し、教団の事業に便宜を図る見返りとしてブランド品を不正に贈ったとされている事件。
　もう一つは3年前の大統領選の際、旧統一教会から尹氏の側近だった議員が、尹氏が大統領に当選した場合、教団に便宜を図る見返りに1億ウォン、およそ1000万円を不正に受け取ったとして逮捕された事件。
　ここに韓総裁が関与していたとみられ、捜査が進められていました。
　韓総裁は先月、自らの関与を否定しましたが、一連の捜査を受けて教団側はソウル近郊の宮殿に幹部ら1000人余りを集め、緊急集会を開催。
　この世界平和統一家庭連合＝旧統一教会は日本でも「霊感商法」や「高額献金」などが問題に。 被害者（当時） 「弥勒像40万円ですけど、こういったものを次々と買わされて、これがないと守られないんだって（と言われた）」
　さらに安倍元総理銃撃事件をきっかけに、多くの政治家との関係が浮き彫りになり、日本社会を大きく揺るがしました。
　そして今年3月、東京地裁は高額献金などの問題を巡り、旧統一教会に対し解散を命じました。
　この決定に、元2世信者のひとりは…。 元2世信者 「ゴールというのは、私たちみたいな被害者を二度と出さない。同じ過ちを絶対にこの国ではさせないということだと思うので、そこまではまだ道のりがあるのかなと思っております」