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総理突然の“不出馬”何が? 日の丸見つめ「私が身を引く」 石破氏「出馬」に意欲

政治

08/14 18:00


 岸田総理大臣がこの秋の自民党総裁選挙に出馬しないことを表明。なぜこのタイミングだったのか、そして次の総理は誰になるのか。永田町はざわついています。 ■政権発足3年弱「私が身を引く」
 会見場に現れた岸田総理は、どこか晴々とした表情のようにも見えます。 岸田総理大臣 「お盆が明ければ、いよいよ秋の総裁選挙に向けた動きが本格化することになります。その際、自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くことであります。私は来たる総裁選には出馬致しません」
 発足から3年とたたず、岸田政権は幕を下ろすことになりました。 岸田総理大臣 「(Q.総裁選への不出馬は支持率が低迷してきたことも要因の1つ、どうして支持を得られなかったのか?)支持率、高い低いについて何か申しあげるつもりはありません。しかし、政治課題において結論を出すことは大事だと思いますが、一方で政治とカネの問題、政治の信頼の問題、これも大変な課題であるということを改めて感じています」 岸田総理大臣(2021年当時) 「大切な国民の皆さんの声をこのノートに一つひとつ書きとめ、そして読み返す。1年間でノート3冊分」
 「聞く力」をアピールして岸田政権が誕生したのは2021年の10月。「新しい資本主義」という経済政策も掲げ、当初の支持率は5割前後で推移していました。
 ところが政権発足の約1年後、支持率と不支持率が逆転します。自民党と旧統一教会との接点が次々と明るみになったのです。ただ、岸田内閣の対応は後手後手に回っていました。
 さらに、去年の暮れには…。 西村経済産業大臣(当時) 「私の属する政策集団、清和会(安倍派)の政治資金について多くの疑念を持たれ、また、捜査が行われている状況と聞いておりますので」
 安倍派を中心に自民党派閥の裏金作りも発覚しました。 岸田総理大臣 「国民の信頼回復のために火の玉となって自民党の先頭に立ち取り組んで参ります」 ■“裏金”問題
 支持率低下の一途
 ただ、支持率は回復せず、今年に入ってからは、おおむね20%前後と低迷を続けています。 岸田総理大臣 「所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任を取ることにいささかの躊躇(ちゅうちょ)もありません」
 防衛増税も支持率低下の一因です。 岸田総理大臣 「令和9年(2027年)度以降、防衛力を安定的に維持するためには毎年度、約4兆円の追加財源の確保が必要となります。約4分の1の約1兆円強については、国民の税制でご協力をお願いしなければならない」
 首相秘書官に抜擢(ばってき)した長男が総理公邸内で忘年会を開き、閣僚の真似をした写真を撮ったことなども批判されました。
 連立を組む公明党の山口代表には今月14日朝、岸田総理から連絡があったといいます。 公明党
 山口那津男代表 「岸田総理は先送りできない課題を一つひとつ着実に前進させるという志でこれまで取り組んでこられたと思う。それだけに、お電話をいただいて出馬しないという意向を伺った時には正直言って驚きました」 ■石破元幹事長
 意欲
 「出馬したい」
 超党派の議員で台湾を訪れている自民党の石破元幹事長には台湾メディアから、こんな質問が…。 自民党
 石破茂元幹事長 「(Q.石破先生は最も注目されている人。この場で出馬する・しない、明らかにすることは可能か?)自民党の総裁選挙っていうのは、推薦して下さる国会議員が20人そろわないと出られないのでね。総裁選に推してやろうという方々が20人おられれば、ぜひとも総裁選挙に出馬したいと思っています」 ■野党の党首ら“驚き”と“批判”
 野党は当然の結果だと見ています。 立憲民主党
 泉健太代表 「けさ、一報が入って驚きましたね。突然の辞意表明ということですけど、確かに総理自身ずっと考えていたんじゃないかなと思います。やはり旧統一教会の問題もはっきり決着がついていない。そして政治改革も政治資金規正法をやったとはいえ、事実上はほとんど実際の改革には至ってなくて、なかなかもう自分の力ではこれ以上の改革が進められない、そんな思いもあったんじゃないでしょうかね」 共産党
 小池晃書記局長 「まさに国民の怒りの広がりの前に追い詰められた『立候補しない』『立候補辞退』という表明だと。この間、岸田政権がやってきたこと、岸田政権のもとで問題になってきたこと。裏金問題、経済無策、外交不在の大軍拡、改憲、どれもこれも最悪のものばかりだったと思います」 社民党
 福島みずほ党首 「14日、岸田総理が裏金問題で責任を取って辞めるって言ったことは納得できません。裏金問題で責任を取るのであれば、とっくの昔に責任を取るべきではなかったでしょうか」 ■街の声
 「記憶ない」
 「残念」
 有権者からも「当然の決断」という声が聞かれました。 60代の人 「当然といえば当然なんでしょうけど、後任がいない」 40代の人 「民意に、やっぱり、なんというか、これ以上続ける限界を感じたのかなとは思いますけど」
 どういう総理大臣だという印象なのでしょうか。 60代の人 「うーん、あんまり記憶がないというか、本当に何をしていたんだろう。その都度、その場しのぎっていう感じがする」 40代の人 「(Q.岸田総理で印象に残っていることは?)ある?まぁあまり、浮かぶところは多くはないのかな」
 「もっと続けてほしかった」という声もありました。 70代の人 「残念だと思いました。岸田さん、続けてほしかったよね。日本の総理大臣って期間、短いじゃない」
 この男性にも聞いてみました。 70代の人 「(Q.今まで岸田さんのやってきたことで印象に残っていることは?)そう言われると、ないんだけどさぁ。でも一生懸命やられていたと思いますよ」

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