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「20人の推薦人」を読み解く!過去最多“9人乱立”総裁選の行方

政治

09/12 21:30


 過去最多の9人で争う総裁選。私たちが注目したのは「20人の推薦人」。ここから色んなことが分かるのです。 ■“次の総理”は誰に?15日間の総裁選
 過去最多の9人が立候補した自民党の総裁選挙。次の総理大臣を決める15日間の選挙戦が始まりました。
 高市早苗経済安保担当大臣(63)は前回、敗れた総裁選当日に着ていた服を着て出陣式に。 高市経済安保担当大臣 「真っ先にやらなければならないことは国民の皆様にしっかりと信頼をしていただける自民党に生まれ変わるということでございます。Let’s
 be
 reborn。ここらあたりで1回、自民党を鍛え直しましょうよ」
 総裁選出馬表明一番乗りを果たした小林前経済安保担当大臣(49)。愛称はコバホークで、若手のホープです。 自民党
 小林前経済安保担当大臣 「私は日本を、世界をリードする国にする。シン・ニッポン創造計画。競争力のある産業の塊を日本各地に作っていきます。どうかともに活力ある日本の未来を切り開いていこうではありませんか」
 林芳正官房長官(63)は出陣式に出席した議員への気配りを忘れません。 アナウンス 「お帰りにサンドイッチのお土産がありますので…」 林官房長官 「防衛大臣、そして経済財政担当大臣、農林水産大臣、文部科学大臣、外務大臣、そして今の官房長官。この経験と実績をこの党のために、そして何よりも愛する日本のために使い切りたい」
 9人が立候補したことについて、ジャーナリストの後藤謙次さんは…。 ジャーナリスト
 後藤謙次氏 「数が増えれば選択肢が増えるように見えますけども、逆に選択肢が狭まってしまったと。石破さんを選ぶのか小泉さんを選ぶのか、決選投票の形も見えてきてしまっているために、選択肢が非常に少なくなってしまったというのが今回の総裁選だと思いますね」
 すでに選挙戦を優勢に進めているとされる小泉進次郎元環境大臣(43)。43歳は候補者最年少です。 自民党
 小泉元環境大臣 「自民党が真に変わるには改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶことです。私は最高のチームを作ります。チームで改革を進めていきます。自民党の先輩、仲間の皆さん、私に力を貸して下さい。新しい政治、新しい日本をつくろうではありませんか」
 一方、最年長で71歳の上川陽子外務大臣。女性初の総理大臣誕生に向けて気合が入っています。 上川外務大臣 「私が総理総裁になれば、今まで以上に経済を強靱(きょうじん)にし、同時に日本の可能性を世界に切り開いて参ります。日本の新しい景色を皆さん一緒に作って参りませんか。新しい景色を作って参りましょう」
 20人の推薦人集めに苦労した加藤勝信元官房長官(68) 加藤元官房長官 「今こそ国民の所得倍増を成し遂げ、改革を加速化し、新しい日本をともにつくっていく。国民の所得倍増に私のすべてを懸けて取り組んで参ります」
 くじ引きの結果、届け出順が9人中7番目となった河野太郎デジタル大臣(61)。 河野デジタル大臣 「今、我々がやらなければいけないことは政府が何を後押しします、これをやります、あれをやりますということではなく、民間の活力を解き放つための規制改革をやらなければいけない。傷だらけになっても改革をやり遂げた。その私の実績をぜひ見ていただきたい」
 石破元幹事長(67)は出陣式に女性議員が1人もいないことを指摘されると…。 自民党
 石破元幹事長 「女性から時々、『可愛い』とか言われることもあるのですが、なお足りないのかもしれません」 「私は国民を守る日本国でありたい。国民を守る政府でありたいと思っています。人口がどんどん減っていく、本当にこれでいいのか。農業はこのままでいいのか。国民を信じる自由民主党。そして国民から信頼される自民党。未来を切り開く自由民主党でありたい」
 岸田政権路線とは異なる政策を打ち出し、波紋を広げているのは茂木幹事長(68)です。 自民党
 茂木幹事長 「増税ゼロでの政策の推進を行っていきます。必ず結果を出します。3年以内に結果が出なければトップが責任を取ります。日本列島の再改造、これを進めていきたいと考えています」 ■50人に聞いた!総裁選“推し候補”
 混戦模様の総裁選。15日間の戦いが繰り広げられるわけですが…。 40代の人 「全員の意見を全部見るのが大変」 60代の人 「色んな提案がされると思うので楽しみ」
 候補者9人のうち、現時点での“推し”は誰なのか。街の50人に聞いてみると…。 50代の人 「サナエあれば憂いなし」
 前回に続き、2回目の挑戦となる高市経済安保担当大臣。 50代の人 「強いところかな。諸外国に対して」 20代の人 「高市さんの(出馬)会見が一番、腑(ふ)に落ちるというか一番、中身のあることを話していたと感じた」
 もう1人の女性候補である上川外務大臣を推す人も…。 70代の人 「日本の政治を(良く)やってくれるのでは。日本はウクライナを応援しているし、そういった面で継いでもらいたい」
 “コバホーク推し”の男性は…。 50代の人 「若いというところと、真面目ですよね。非常にしっかりした人なので、ぜひ(総裁に)なっていただきたい」
 そんななか、多くの人が名前を挙げたのは石破元幹事長です。 70代の人 「“最後”と言っているから、今回だったらこの人。ぶれない。安定感」 50代の人 「個として貫いているものが政治家っぽくない。“らしさ”をずっと持ってやっているのが良い」
 そして、1番人気は小泉元環境大臣です。 80代の人 「期限を決めてやるっていうのは良いことじゃないですか。周りの人の期待や協力、色々もらえる人では」 60代の人 「若い世代に(総裁に)なってもらって全部、変えてもらいたい」
 番組が10代から80代までの男女50人に聞いたところ、現時点での“推し”として最も名前が挙がったのは小泉元環境大臣でした。
 そして、総裁選の告示で判明したのが20人の推薦人です。 ■“脱派閥”のはずが?
 ジャーナリストの後藤謙次さんは、推薦人が裏金事件が明るみに出る前に所属していた派閥の色が残っているといいます。 ジャーナリスト
 白鴎大学名誉教授
 後藤謙次氏 「結果として派閥型総裁選が生き残っているということですね。一番端的なのは派閥の構成者で推薦人をそろえた、例えば茂木派。それから林芳正さん。これは宏池会(旧岸田派)ですね。あともう一つは河野太郎さん。これも麻生派の推薦人がずらっと並んでいるわけですよね。高市さんについては安倍派を軸に安倍派の保守層を中心に固めている。二階派は1回目はばらけようと言って、それはかなり満遍なく自分たちの派閥の生き残り。このまま野放しで投票に突入してしまったら、二階派はそこで空中分解する。それぞれに自分たちの息の掛かった人間を送り込むことで新しい政権でも、それなりのポストを押さえることによって、二階派の存続を図るという意味では戦略的。推薦人分散作戦と言ってもいい」

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