自民党総裁選 決選で小泉氏を破り 高市氏が新総裁「働いて働いて」
政治|
10/04 18:35
高市前経済安保担当大臣が初の女性総裁に選ばれた自民党総裁選挙。高市新総裁は、自民党立て直しに向けて改めて決意を示しました。
■高市氏が新総裁「働いて働いて」
大きく世代交代が進むのか。それとも女性初の総裁が誕生するのか。2人による決選投票となった自民党の総裁選挙。
「高市早苗君185票、小泉進次郎君156票であります。よって高市早苗君をもって当選者と決しました」
地元の高市陣営(50代)
「本当にうれしい。早苗さん総理大臣になっていただきたい」
奈良県出身、衆議院当選10回の高市氏は64歳。経済安保担当大臣、総務大臣などを歴任。安倍元総理に近い保守派、政策通として知られています。
その高市氏…。
「去年の総裁選挙の時のあの大きな垂れ幕が『おっさんの詰め合わせ』と言われたあの屈辱をこのあたりで晴らす」
4日、男性の詰め合わせだった総裁の歴史にピリオドが打たれました。
自民党
高市新総裁(64)
「自民党の新しい時代を刻みました。誠にありがとうございます。皆様とともに自民党をもっと気合の入った明るい党にしていく。働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」
60代の人
「日本で女性の総理が誕生したら、もうすごくうれしい」
80代の人
「『おめでとう』と言いたくなる。高市さんの印象は、鉄の女」
午後1時すぎから始まった投開票。予想通り、最初の投票で過半数を獲得した候補はいませんでした。
1回目の投票でトップに立ったのは高市氏。次いで小泉氏、林氏、小林氏、茂木氏の順となりました。
80票の国会議員票を集めた小泉氏。かたや党員票で119票を集めた高市氏。この2人による決選投票となりました。
1回目の投票2位
小泉農水大臣(44)
「国民の皆さんが求めている物価高の対策、治安の不安、そして外交安全保障の不安、一つひとつの不安に向き合って、それを野党とともに前に進める体制を私は必ずつくってまいります」
1回目の投票1位
高市前経済安保担当大臣
「今の暮らしや未来への不安を希望に変える政治をつくっていきたい。日本列島を強く豊かに。そうして次の世代に引き継いでまいりましょう。私、高市早苗に皆様の熱い心をお託しくださいませ」
時折、笑顔を見せるなどリラックス模様の小泉氏。一方の高市氏は緊張しているのか終始、硬い表情のまま。
実は総裁選が始まる直前、誰を支援するか態度を保留していた麻生最高顧問が周辺議員にこう話していたとの一報が。
麻生最高顧問(85)
「党員の投票は無視できない…」
「党員投票で1位になった人に決選投票では投じる」と麻生最高顧問の周辺議員が明言。43人の麻生派所属の議員が党員票トップの高市氏に投じたのかは分かっていませんが、結果、高市氏は小泉氏を上回る議員票を獲得。都道府県連票も圧倒し、小泉氏に完勝しました。
決選投票で敗れた小泉農水大臣
「私からは感謝以外の言葉はありません。こんなに素晴らしい仲間たちがいて結果が出ないんだったら、それは私の力不足以外何ものでもありません」
女性初の総理大臣に向けて動き出した高市新総裁。その手腕が問われます。
自民党
高市新総裁
「きょうはお礼しかありません。本当にありがとうございました!」