どうなる連立?高市新総裁が描く“シナリオ”は
政治|
10/08 19:31
自民党の高市新総裁と執行部は野党へあいさつ回りに。なかには「傷もの」と紹介された人もいました。
■高市新総裁
野党にあいさつ
自民党の高市総裁、8日は新執行部の面々を引き連れて各党へのあいさつ回り。
立憲民主党
野田代表
「高市総裁からは顔ぶれの紹介があって、傷ものが1人という表現で萩生田さんを紹介されてましたね。そのうえで麻生さんがどうのと言われているけど、高市さんが自分で選んだ人たちだと強調されていました」
いわゆる「裏金議員」の萩生田幹事長代行を「傷もの」と紹介したことについては…。
立憲民主党
野田代表
「気にされているということは痛いところなかなと」
「さなえ語録」は国民民主党でのあいさつ回りでも…。
国民民主党
玉木代表
「3党合意、これは極めて重要ですので国民のためにもこれを速やかに実施してほしいと申し上げました。一言『御意』と、前向きにやってくれるんだろうと期待を致しております」
「(Q.連立に関して呼び掛けというか…?)いや特にありません」
政治部
与党キャップ
澤井尚子記者
「高市総裁としては、まずは公明党との連立維持に向けた合意を取り付け、国民民主党を含む3党で去年、合意したガソリン減税や年収の壁の引き下げなどを実現したい考えです。できるだけ早く来年の通常国会までには国民民主党との連立にこぎつけて自、公、国で安定した政権運営をしていくというのが理想的なシナリオとみられます。財務省関係者からは玉木代表に財務大臣ポストを渡す提案をしたではという話も出ています。ただ、足元の公明党との関係が揺らぐ異例の事態に国民民主党との協議どころではなくなっています。公明党は『政治とカネ』の問題、特に企業団体献金の受け皿となる政党支部の制限を受け入れるように求めていて、合意はまだ見通せません。さらに公明党は自民党抜きで国民民主党の幹部らと極秘裏に会談を重ねていて、両党で高市総裁にプレッシャーを掛けている状況です」
また、国民民主党の支持母体の連合もネックになっています。
国民民主党の支持母体
連合
芳野会長
「連立入りについては、やはり容認できないというスタンスは変わりません。連合が連携している国民民主党、立憲民主党はやはり野党の立場で与党に対してしっかりと対峙(たいじ)していくということがとても重要ではないかと」
連合が求めているのは立憲民主党と国民民主党との連携です。
■野党連合
玉木氏が候補!?
そんななか、立憲民主党に新たな動きが…。
安住幹事長が国民民主党の榛葉幹事長と会談、臨時国会で行われる総理大臣指名選挙の野党統一候補として「玉木代表も有力候補だ」と伝えました。
立憲民主党
安住幹事長
「我が党は『野田』にはこだわりませんと。玉木代表も皆さんがそれでまとまるのであれば、我々としても有力候補と考えますと申し上げました」
これに対し、榛葉幹事長は意外な反応を見せました。
国民民主党
榛葉幹事長
「仮に自公連立が崩れた場合、冗談半分、本気半分で首班指名を一本化したらどうだと。その際には『玉木』ということも考えるとおっしゃったので、冗談が半分だとこっちは本気になれないね。この国のトップを決める話でしょ?冗談半分でする話じゃないし党内でまとまってないのに面白半分で言う話でもないよ」
安住幹事長流の提案に半ギレ状態。連携の考え方についても温度差がみられました。
立憲民主党
安住幹事長
「コテコテの右(派)とガリガリの左(派)は勘弁してもらって、あと中(道)は何とかなるんですよ。組む時は組めるんです」
国民民主党
榛葉幹事長
「主義主張が異なる政党が打算で連立を組んでも、過去にもいくつもあったね、そういう政権は。やっぱ短命だよ。古川先輩から『あまり厳しく言うと嫌われるぞ』と」
国民民主党
古川国対委員長
「もう嫌われてるよ」
野党連携については日本維新の会も慎重な姿勢を見せています。
日本維新の会
藤田共同代表
「どこまで一緒になれるかというのは相当ハードルが高いというか、かなり雲をつかむような話というのが私の感想です」
立憲民主党は公明党に対しても「政策レベルでは連携が可能だ」と呼び掛け、公明党との政策協議に前向きな姿勢を見せています。