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与野党が党首会談ラッシュ“玉木総理”の可能性は?専門家が解説

政治

10/15 19:13


 立憲・維新・国民の3党の党首会談が15日午後、終了しました。総理候補の一本化はできるのか、今後のシナリオを専門家に聞きました。 立憲民主党
 安住幹事長 「ここからが本当に政局のドラマの始まり」
 一体、誰が総理大臣になるのか。午後4時から始まった立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3党による党首会談が終わりました。 国民民主党
 玉木代表(56) 「どのような枠組みで政権運営をしていくのかに関しては、立憲・国民・維新3党合わせると首班指名において高市自民党総裁を上回るのは確かですが、これを合わせても過半数にはいかないわけですから少数与党政権が新たに生まれるということになりますので、結局、少数与党としてやっていくことがまずベース。正直、それは構想としては弱いなと。仮に私が内閣総理大臣に選ばれたとしても、その内閣は非常に政権運営が厳しい状況になるなと正直思いました」
 また、基本政策の一致でも調整が必要だとし、20日に再度、党首会談を行う方向で15日は会談を終えました。 国民民主党
 玉木代表 「依然、隔たりがある部分が大きいので、もう一度、幹事長レベルでやっていただけませんかと。そこでもう一度、整理していただいて、来週初めにでも整えば、もう一度、党首会談をすると」 立憲民主党
 安住幹事長 「自民党にしても、うちにしても、数合わせをやっている。そんなことは、この世界にいたら当たり前のことですから、それを『きれいごとでごまかしているうちは本当ではない』とずっと言ってる。私たちの方がはるかに本気だから『場合によっては野田を降ろしてでもやらせて下さい』と言っている」
 これに対し玉木代表は…。 国民民主党
 玉木代表 「安住先輩の言葉は重く受け止めますが、おっしゃる通りだと思います。野党第1党が自分の党首を書かずに私のような小さな政党の党首を、それでもまとめたいというのは一つの覚悟だと思います。ただ私は『きれいごとばかり言うな』もお言葉を返すようですが、安全保障についてはきれいごとじゃありません。国民の命と財産を守る、一秒たりとも揺るぎが許されない政策テーマですから、ここを脇に置くことはきれいごとではないと思ってますから、ぜひ正面から、きょう午後、野田代表と率直にひざ詰めでお話をさせていただきたい」 立憲民主党
 野田代表(68) 「完全に政策がすべて一致するのは、政党が違うんですから、それは無理なことは無理です。お互いに理解し合っていくならば意思決定の工夫の仕方で政権運営ができると思っています。理解してもらえるような努力はこれからもやっていきたい」
 政治アナリストの伊藤惇夫さんは…。 政治アナリスト
 伊藤惇夫氏 「立憲民主党と国民民主党は兄弟政党だったが仲が悪い。近親憎悪的なものもあるぐらい。立憲民主党は労働組合の官公労系、国民民主党は労働組合の民間労組系。両方とも水と油なんですね。つまり支持母体も駄目。国民民主党が野党の結束条件として挙げているのが基本政策の一致。原発の再稼働だとか安全保障政策であるとか、これを立憲民主党がのむというのは、立憲民主党自体のこれまでの党の基本的な政策から大きくずれることになるから、立憲民主党がのむってなかなか難しいだろう。つまり、どうせ立憲民主党はのまないということを前提にして条件として突き付けてるところを見ると、立憲民主党の提案に乗る可能性は極めて低い」
 与野党の多数派工作が激しくなるなか、15日は各党入り乱れての党首会談が相次ぐ異例の事態に。
 野党3党による党首会談に先立ち行われたのが、自民党と立憲民主党の党首会談。そして、自民党と国民民主党の党首会談です。 自民党
 高市総裁(64) 「今、自民党の総裁にはなったけど総理にはなれないかもしれない女と言われている可哀想な高市早苗でございますが、ただ、こういう時も諦めません。首班指名のその瞬間まで、ギリギリまであらゆる手を尽くすと」
 総理大臣指名選挙で過半数が取れなくても、上位2人による決選投票で野党がまとまらなければ高市総裁が選ばれる可能性が高い状況は「野党分裂頼み」とも言えます。
 高市・野田会談は、お互い腹の探り合いになりました。 自民党
 高市総裁 「首班指名選挙に出たい旨、よろしくお願い申し上げますと申し上げただけでございます。(野田代表は)『よく寝て、よく食べるように』と、健康第一ということで、お励ましをいただきました」 立憲民主党
 野田代表 「ちなみに(首班指名)自民党単独なのか、その他、応援する政党があるのか尋ねたら『まだ固まってません』と。我々は『野党3党で会談をして候補を統一すべく努力をしてます』と。『3党ですか?』と言うので、『3党で固まれば公明党にも呼び掛けます』と」 「(Q.高市総裁が首班指名に出ると。協力の要請は?)協力の要請はないですよね、協力しちゃったら大連立じゃないですか。あまり寝てもいないようでしたので、ちょっと心配になりましたね。『焼き肉おごって下さい』とは言われましたけども」
 続いて行われた高市・玉木会談。高市総裁は総理大臣指名選挙で協力を求めました。 自民党
 高市総裁 「来たる首班指名におけるご協力をお願い申し上げました」 「(Q.手応えは?)それは何とも申し上げられません。同じような政策をスピーディーに進めたいのであれば一緒に責任を担っていただきたいと申し上げました」 「(Q.玉木代表の反応は?)それは玉木代表からお聞き下さいませ」 国民民主党
 玉木代表 「責任も一緒に負ってもらいたいと、連立を組んでもらいたいという趣旨だと受け取りましたけれども。協力するところは協力を我々、惜しまないので、ぜひ去年12月に結んだ2つの約束を実際にスピーディーに果たして下さいと。それができれば色んな協力の可能性は広がっていきますので、ぜひよろしくお願いしますとお答えを申し上げました」
 高市総裁が野党と党首会談する狙いはどこにあるのか。 政治アナリスト
 伊藤惇夫氏 「とにかく高市総裁を総理にすること。そのために野党の協力を得るための工作を今、懸命に繰り広げている。ベストのシナリオは総理指名選挙で野党のどこかが『高市早苗』と書いてくれること。野党の中から過半数を占める高市票が出てくれるのがベスト」
 高市総裁は午後6時から日本維新の会の吉村代表、藤田共同代表とも会談を行います。 政治アナリスト
 伊藤惇夫氏 「野党3党がまとまらないまま総理指名選挙が始まる。1回目でそれぞれがそれぞれの党の党首の名前を書く。決選投票になった場合に高市総裁と野田代表が戦って、野党が野田代表に乗る、高市総裁に乗る可能性は低い。結局票数の差で高市さんが勝利するのが今現在の段階で考えられる最も可能性の高いシナリオかなと」
 総理大臣指名選挙は早ければ21日に行われる見通しです。

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