【速報】レーダー照射問題 中国が反発 現場の空で何が起きていた?
政治|
12/08 17:39
中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射を巡って8日午後、中国側が会見で「中国の行動は何ら非難される点はない」と反発しました。あの日、現場の空では一体、何が起きていたのでしょうか。
■現場の空で何が起きていた?
午後に行われた中国外務省の会見。
中国外務省
郭嘉昆副報道局長
「中国の行動は国際法に完全に合致しており、何ら非難される点はない。中国は強い不満と断固たる反対を表明しており、すでに厳正な抗議を行った。日本が虚偽情報を意図的に流布し、騒ぎ立てているのは全くの不純な目的によるものだ。中国側の正当な行動を妨げる危険な行為や無責任な政治的操作を直ちにやめるよう強く求める」
中国の戦闘機が日本の戦闘機にレーダーを照射した問題。高市総理大臣の台湾を巡る発言をきっかけに日中関係が急速に悪化しているなか起きました。現場の空で何が起きていたのでしょうか。事態の詳細が分かってきました。
防衛省は5日午後2時ごろ、空母「遼寧」が東シナ海を航行していることを確認。6日午前7時ごろにはミサイル駆逐艦3隻とともに沖縄本島と宮古島の間を通って太平洋に出ます。その後、沖縄本島の南東の海域を航行し、空母「遼寧」で戦闘機やヘリコプターの発着が行われたことを確認。この戦闘機に対し、緊急発進した自衛隊機にレーダー照射があったのだといいます。
しかも2回照射。1度目は午後4時半ごろから、中国軍の空母「遼寧」から飛び立った戦闘機「J-15」が自衛隊のF15戦闘機に対して断続的にレーダーを照射しました。2度目は午後6時半すぎからで、別の自衛隊機にも照射したということです。
自民党
小野寺五典安保調査会長
「ある意味では嫌がらせを受けたということだと思う。間違いなくこれは挑発行為だと認識していいと思う」
高市早苗総理大臣
「今回のレーダー照射は航空機の安全な飛行に必要な範囲を超える危険な行為。このような事案が発生したことは極めて残念」
危険な中国側の行動について、防衛省関係者からは…。
防衛省関係者
「過去にもあったと思うが現場の忖度(そんたく)、暴走だろう。トップの方針に忖度して各現場でできる対日行動を取っているという見方が多い。それぞれの忠誠心というか、成果のアピールのように現場が動いているように感じる。軍事的威圧の可能性は否定できないが、中央もどこまでやるか慎重にやっているはず。現場のノリと勢いという可能性もある」
駐日大使館は…。
駐日大使館(X(旧ツイッター)から)
「日本側が意図的にトラブルを引き起こし、世論をミスリードしている」
自民党内からは…。
自民党・中堅議員
「中国側の目線で言えば公海上空を航行していた戦闘機に日本側がレーダー照射していたと、そのストーリーを世界中に広め始めている。きちんと丁寧に世界に説明しないと日本の孤立が深まる可能性がある」





