埼玉県で起きたマンション爆発は住人が自殺を図ったことが関係した可能性が。
　18日午後8時半ごろ、車が陸橋に差し掛かった、その時でした。突然、大きな爆発音とともに花火のような閃光（せんこう）が走ります。
　近くの防犯カメラの映像では画面右上が白く光った後、破片のようなものが飛び散り、通行人の男性は驚いた様子で後ずさりしていきます。
　爆発が起きたのはマンションの1室でした。ベランダ部分の壁は倒れ、配管がむき出しに。1部屋が丸ごと吹っ飛んでしまったようです。一体なぜ、爆発が起きたのでしょうか。
　警察の聴取に対し、この部屋に住む男は…。 中国籍の男（44） 「死のうと思い、キッチンにあるガスの元栓を外して部屋にガスを充満させた」
　捜査関係者によりますと、男は「部屋にガスを充満させたが我に返り、窓を開けた後、たばこを吸ったら爆発した」とも話しているということです。
　男は全身にやけどをして病院に搬送されましたが、暴れたため公務執行妨害で現行犯逮捕されています。
　爆発の影響はマンションの他の住民にも。現場の下の階に住む人に話を聞くことができました。 現場の斜め下の部屋に住む人 「窓ガラスが割れちゃって今、片付けている。窓が4面あるんですけど、そこが全部割れてます」 現場の真下の部屋に住む人 「もう住めない。立ち入り禁止と言われて、知人の家だったり長期間、避難しないといけない」
　さらに、被害は広範囲に及んでいます。陸橋を挟んだ向かい側に建つマンションへお邪魔すると…。 向かいのマンションに住む90代女性 「これが動かなかったから。押されて…。すごいね。爆風ってね」 「（Q.どこから爆風が来た？）向こうの道路からこの隙間入ってきたんでしょ」
　警察などによりますと、中国籍の男の他に、マンションの住人や通行人など、少なくとも5人がけがをしています。