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大雨やドカ雪も?日本付近の「異常な海面水温」秋冬にも影響か 残暑いつまで

社会

08/23 22:30

厳しい暑さの終わりが、みえません。この暑さの一因といわれるのが、異常な海面水温の“高さ”です。そしてその影響は、秋や冬にまで及びそうです。(8月23日サタデーステーションOA) ■各地でゲリラ雷雨 路面には強く雨が打ち付け、道路は冠水。走行する車から水しぶきが上がっています。鹿児島市では1時間雨量が38.5ミリを観測。 動画撮影者 「バケツをひっくり返したような。台風と同じくらいですね、本当に」 各地に大きな被害をもたらした台風12号は、22日に熱帯低気圧へと変わったものの、暖かく湿った空気が流れ込み、各地で不安定な天気となりました。福岡県太宰府市では1時間に37.0ミリの激しい雨となりました。九州だけでなく、全国各地で局所的に強い雨が確認されています。 ■中止相次ぐ花火大会の花火玉
 万博会場を彩る こうした天気急変の影響を度々受けているのが、夏の風物詩・花火大会です。23日夜、花火があがったのは、万博会場がある大阪の夢洲。実はこの花火大会、特別な意味合いがあります。 今年、『天候』や『費用の問題』など、様々な事情で中止になった花火大会から集めた花火玉が含まれています。そのうちの1つが、神奈川県茅ケ崎市の花火大会です。茅ケ崎市では8月上旬に花火大会を開催する予定でしたが、関東に台風9号接近の予報を受け中止に。用意していたおよそ2000発の花火を打ちあげることができませんでした。 茅ケ崎市観光協会
 河井朋洋さん 「たとえ一発でもその花火が上がるということで非常にうれしいことですし、頑張って来年もやっていきたいなという新たな意気込みになります」 ■東京も猛暑日続く
 8月下旬で観測史上最長 8月も下旬だというのに、まだまだ涼しくなる気配はありません。 埼玉や群馬などでは、38℃を超える地点が続出。全国では172地点で猛暑日となりました。 東京・上野で開かれていたのはビアフェスタ。 報告・矢谷一樹ディレクター 「午後3時半、炎天下ということもありみなさんテントの中で食べ物やお酒を楽しまれています。手元の温度計は35℃を超えています」 東京都心では6日連続の猛暑日となりましたが、これは8月後半としては、観測史上最長です。 来場した親子 「あつすぎる!」「最後の夏休みの週なので、家族の思い出作りに来ました」 関東甲信や東海では、24日も体温を超える危険な暑さとなる所があり、35都府県に熱中症警戒アラートが発表されています。 ■異常な海面水温が秋冬にも影響か 気象庁が発表した3か月予報では、全国的に気温が高くなり「秋の深まりが遅くなる」との見通しも示されました。 専門家が理由として指摘するのは、日本付近の“海面水温の異常”です。 三重大学・立花義裕教授 「今年の海面水温は去年より1℃あがっている、平年より2.5℃高い。このような海の状態は世界中探してもどこにもありません。去年より1℃高いというのはめちゃくちゃおかしいこと」 いったんあがってしまった海面水温は10月になっても下がりづらく、海から吹く風は暖かいままだといいます。さらに、異常な海面水温は、猛暑だけでなく様々な影響を及ぼす可能性が。 三重大学・立花義裕教授 「影響1:水温があがると当然雲のパワーが増すからものすごく雨が降ってくる」 「影響2:台風が近づいてくるときに(勢力が)強まっていくことも起こりえる」 「影響3:海面水温が高いですから、当然海からたくさん水蒸気がでます。冬だから雪雲になります。ですから降れば冬は“ドカ雪”が降る」 ■熱中症対策で夏休み延長
 保護者の負担は この猛暑で私たちの生活に変化も。サタデーステーションが訪ねたのは、神奈川県大和市にある学童クラブ。共働き世帯などの子どもたちを有料で受け入れています。 小学1年生 「(Q.2学期いつから始まる?)夏休みが終わったら」 小学2年生 「(Q.2学期いつから始まる?)9月1日!」 大和市では、登下校時や体育の授業などでの熱中症リスク低減のため、今年から小中学校28校の夏休みを1週間ほど延長。全国的にも今、こうした学校が増えています。 子どもたちは喜ぶ一方、学童を利用する保護者からは「負担が増える」という本音も。 学童を利用する保護者 「仕事をちょっと色々調整しないといけない」 学童を利用する保護者 「子どもの健康面とか安全面とか考えたら、ありがたいんですが、生活面は毎日お弁当作るのが大変だったり」 “夏休み延長”の影響で、様々な経費がかさみ、施設はやむを得ず8月だけ料金を値上げしました。 つどいクラブ
 島田優実代表 「保護者の方が金額面での負担っていうのがあったんじゃないか」 さらに、厳しい暑さのため子どもたちの外での活動を制限。23日は夏祭りが室内で行われていました。 つどいクラブ
 島田優実代表 「子どもたちは外に行きたい、外に行きたいって感じで、全然エネルギーがあり余っちゃっているので、そこをどう発散させてあげるかが結構大変でした」