独自 高齢3人切りつけ“事件直後の映像入手”39歳男を逮捕
社会|
08/26 20:10
兵庫県西宮市の住宅で男女3人が切り付けられた事件で、番組は発生直後の映像を独自に入手しました。
■事件直後の映像を入手
路上には複数の警察官と近隣の住民とみられる人々、そして1人の男性が仰向けに倒れています。撮影されたのは26日午前10時半ごろ、事件発生直後です。
砂浜沿いに住宅が立ち並ぶ閑静な一帯ですが、その一画には26日朝、多くの警察車両が集まりました。切り付け事件が発生したのです。
午前10時ごろ、「包丁を持って暴れている人がいる」と通報がありました。
現場は兵庫県の西宮市浜甲子園。阪神甲子園球場から南西に1キロほど離れた住宅街です。ここで、70代から90代の男女3人が刃物のようなもので切り付けられたのです。
警察によると、現場となった家の1階の和室では、90代の男性と80代の女性が血を流した状態で倒れていました。
さらに、そこから北におよそ320メートルの路上には、血を流して倒れている70代の男性。そして、北におよそ360メートルの路上で容疑者が逮捕されました。
事件発生直後、70代の男性が倒れていた歩道です。近くに住む人が撮影していました。
男性が仰向けに倒れています。そして、その周りにはやはり近くに住む人たちでしょうか、タオルなどを持ってきて倒れている男性を介抱しています。
■高齢3人“切り付け”男逮捕
容疑者が確保されたのは、ここから30メートルほど先の路上です。
逮捕の瞬間を見た人
「手錠されて、腰縄。割と小柄な、女の人かなと思うくらい小柄な人が捕まえられていた」
「(Q.女性ではなく?)男性でした」
逮捕されたのは、同じ西宮市に住む無職の井上雄司容疑者(39)。逮捕容疑は、路上で倒れていた70代男性に対する殺人未遂です。
逮捕の瞬間を見た人
「(Q.どんな様子?)割とニコニコしていた、容疑者は」
「(Q.え?捕まっているんですよね?)『はい、はい』とか言っていた」
「(Q.逃げる様子とかは?)全然なかった。そんな深刻な顔をしていなくて、割とニコニコしていたような印象」
警察によると、刺したことは認めていますが、容疑の一部は否認しています。
井上雄司容疑者(39)の供述
「私が持っていた包丁でけがをさせたことは間違いありません。この方(70代男性)を殺す気はなかった。私が殺そうとしたのは女性の方です」
家の中で血を流していた90代の男性と80代の女性は夫婦。井上容疑者はその妻の方を狙ったというのです。
井上雄司容疑者(39)の供述
「女性を刺したところ、女性が悲鳴を上げて、70代の人が助けに来たので包丁でけがをさせた」
70代の男性は夫婦の隣人。夫婦の自宅敷地内で刺されました。その後、容疑者が徒歩で逃走したため後を追いましたが、途中で倒れたということです。
警察によると、70代の男性は胸や腕などを刺されていましたが、軽傷。90代と80代の夫婦は重傷とみられますが、3人とも病院に搬送された後も意識はあるということです。