クマ遭遇リスクマップ 身を守るためには 市街地に出没するクマ AIが出没傾向を学習
社会|
09/17 15:27
各地で人がクマに襲われる被害が相次いでいます。そうしたなか、AIに気象情報などを学ばせて、ツキノワグマが出没しやすい場所を見える化した「クマ遭遇リスクマップ」が開発されました。
環境省によりますと、今年に入って8月末まででクマに襲われて死亡したのはこれまでで最も多い5人となり、大けがをした人なども64人に上っています。
そうしたなか、クマによる被害を減らそうと日本気象株式会社は、日頃扱っている気候や地形などの様々な環境データや、過去のツキノワグマの目撃情報をAIに学ばせ「クマ遭遇リスクマップ」を開発しました。
人の生活圏内での目撃情報が増えていることから、マップは市街地に特化していて、青から赤に変わるにつれ危険度の確率が上がるということです。
ICTソリューション部コンテンツ課
末田晃太さん
「深刻な社会的な課題としてクマの話題があがっているので、あらかじめ対策をし、役立てられる情報をつくれないかと、クマに関するプロダクトの開発を始めた」
マップは、日本気象株式会社のホームページで誰でも見ることができます。
今後は、時間や季節ごとの遭遇リスクや数カ月先を見越したマップの公開、さらにはヒグマにも対応できるよう開発を進めているそうです。
環境省は、ゴミや作物を放置するとクマが寄ってきやすいので注意するよう呼び掛けています。