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水道水が異臭“墨汁のニオイ” 30万人に影響 原因は?

社会

09/17 18:55


 水道水が墨汁臭いという問い合わせが相次いでいます。その異臭の原因を取材しました。 ■水道水が“墨汁のニオイ”
 原因は?
 水道水に突如、感じた異変。ことの発端は今月初め…。「水道水から墨汁の臭いがする」という報告が相次ぎました。
 問い合わせの数、およそ200件。墨汁の臭いのほか、水がかび臭いなどの声が殺到したといいます。
 
 
 現場は大分市の中心部や西側の地域。原因は、中心部からおよそ20キロ離れた水がめにありました。 ■植物プランクトンが原因
 なぜ大量発生?
 今回の臭いについて市は、大分川の上流部にある芹川ダムでプランクトンが大量発生したことが原因と発表しています。
 総貯水量は2750万立方メートル。大分市に聞くと…。 大分市上下水道局浄水課
 水管理センター 田畑雅司所長 「植物プランクトンが発生。一般的には藍藻類と呼ばれる」
 秋田県の川で悪臭が問題となった時の映像。藍藻類が原因とみられています。なぜ大量発生したのでしょうか。 世界の水環境に詳しい
 グローバルウォータ・ジャパン 吉村和就代表 「植物プランクトンは大体20℃~35℃の範囲でバクテリアが非常に繁茂する。大分川あるいは芹川ダムの水温が、猛暑だったため平年に比べてかなり上がっていた可能性。(藍藻類が)死ぬ時に臭い成分や毒性物質が発生する」 ■健康に影響は?
 全国でも起こり得るというこの問題。墨汁の臭いがするという水は飲んでしまっても体に悪影響を及ぼさないのでしょうか。
 専門家は、臭いの原因である物質がごく微量であれば身体に影響はないと指摘します。 吉村和就代表 「水道法による水質基準に合致している。人体の健康に問題がないことは世界保健機関や米国環境保護庁がはっきり打ち出している」
 大分市も水質に問題がないことは確認済みで、安心して飲んでほしいと呼び掛けています。
 浄水場で活性炭を入れ、臭いをなくすなどの対応を行い、現在は小康状態だということです。 吉村和就代表 「カビ臭の問題、日本全体が今“亜熱帯化”している。水温が高くなっているので日本全国どこで起きても不思議ではない」

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