配達員がオートロック解除 政府が置き配の標準化推進 不安の声も
社会|
09/23 14:21
荷物を玄関先に届ける「置き配」の利用を進めるため、国土交通省が配達員がオートロックを解錠する仕組みを支援する方針を示した。
■置き配の標準化
不安の声も
配達員
「(Q.これで全部ですか?)そうですね。置き配の荷物もあるが、他のお客さんいないと中に入れないので、置けない可能性もあります」
「(Q.重さは?)恐らく1個5キロとして50、60キロくらいあるかな」
7世帯分の荷物を持ち、マンションへ。しかし、およそ5分後…。
配達員
「いらっしゃらなかったですね。宅配ボックスに入れることもできないんで、持ち戻ります」
不在だった5世帯分は再配達することに。これが今、配達員が抱えている現実だ。
さらに、不在時のために宅配ボックスが設置されている集合住宅もあるが…。
配達員
「やっぱり世帯数に対して極端に(宅配)ボックスが少ない。(宅配)ボックスはあるが、サイズが小さくて荷物を入れられないというケースは本当に多々起きています。日常茶飯事です」
一方で、インターネット通販の普及により、宅配便の数は10年連続で過去最多を更新。1年間で50億個を超えている。
こうしたなか、政府が進めているのが玄関などに荷物を置く、置き配の標準化だ。
配達員
「(Q.置き配は増えている?)置き配は増えています」
しかし、課題もある。
配達員
「ドア前の配達だったがオートロックがあって中に入れず、置き配ができない現状ですね。実際オートロックがあるとそれが壁になり、中に入れないケースが多々ある。そういった不在は増えていると思う」
置き配の標準化へ向け、オートロックの壁をどう乗り越えるのか。政府が検討しているのが、配達員によるオートロックの解錠だ。
中野洋昌国交大臣
「すでにオートロックでも置き配ができる民間サービスを利用している方が多数いる。この仕組みについてセキュリティーを確保、向上しつつ、異なる宅配企業間での連携促進を検討している」
国土交通省は、配達業者とマンションでシステムを共通化し、オートロックを解錠することが可能になるシステムを、早ければ2026年度に導入を予定しているという。
一方で、配達員がオートロックを解錠することには不安の声もある。
オートロックのマンション在住
「子どもがいるとやっぱり余計に気になりますね。今のマンションもセキュリティーがしっかりしているところが決め手になって買った」
「すっと後ろから一緒に入った事件とかこの前聞いたので、怖いなという気持ちはあります」
(「ワイド!スクランブル
サタデー」2025年9月20日放送分より)