立て続けの台風直撃 22号からの復旧する間もなく23号に備え
社会|
10/11 18:43
台風22号により八丈島はライフラインなどにも大きな被害を受けました。完全復旧する間もなく次の台風が近付きつつあり、住民からは不安の声が上がっています。
■住民「また台風来るんで…」
再び台風が接近している伊豆諸島の八丈島。島内にあるスーパーはせめて食料品だけでも備えようとする人たちで混雑していました。
「また台風が来るのでその備えです」
「お魚と、あとはブドウと、ろうそくがなくなってしまったのでろうそくと乾電池」
ろうそくと電池を買いに来たこちらのお宅を実際に案内してもらいました。台風22号の影響で停電が続いていて、家の中は真っ暗でした。水道も出ないといいます。
島の南端、末吉地区では台風22号の影響で土石流が発生。安全なはずだった避難所の建物にも車や木が押し流されてきました。
その中では、泥にまみれた人たちが身を寄せていました。土石流は胸の高さまで押し寄せてきたといいます。
避難所の中には90代の人も2人いたそうですが、幸いにも全員無事でした。
倒木や家屋の損壊が相次ぎ、交通網もまひしました。
現在、末吉地区では167世帯227人の住民に避難指示が出されています。
■ライフラインへの影響
ライフラインへの影響も甚大です。島内のほとんどの地域で断水が続いています。11日朝になってようやく海上保安庁の船が水を運び込みました。
停電は現在も3000軒を超え、携帯電話などの通信障害も発生しています。住民が情報を得ることも容易ではありません。
■台風22号で被害の八丈島に新たに
被害の復旧も進まぬうちに新たな脅威として接近する台風23号。現在、奄美大島の東南東の海上を時速10キロで北東へ進んでいて、12日の夜から伊豆諸島を直撃する見通しです。
トラックが横転するほどの暴風が吹く恐れもあり、重なる被害への不安が八丈島全体をつつみ始めています。