「毎日を大切に」事件で娘を失った母が思い語る
社会|
11/26 08:18
「犯罪被害者週間」が25日から始まったのに合わせ、殺人事件で家族を亡くした遺族が東京都内で学生に向けて講演を行いました。
東京・新宿区の中央大学市ケ谷田町キャンパスでは、事件で子どもや親を亡くすなどした被害者遺族らへの理解を深めてもらうための講演が開かれました。
10年前に当時高校3年生だった娘の加奈さんを殺害された岩瀬裕見子さんが、120人ほどの学生らに自らの思いを語りました。
岩瀬裕見子さん
「被害者や被害者遺族は元被害者遺族には戻れません。一生、死ぬまで被害者遺族として生きていかなくてはなりません。心を殺された人は一生、その傷が治ることはありません。でも生きていればそれを小さくすることはできる。自分自身の命を大切にすることは他人の命も大切にすることだと思います。私も加奈に会える日まで、毎日を大切に生きてきたよと報告できるように毎日を大切に生きていきたい」
大学生
「(被害者の人たちが)どれほどの苦しみを受けているのか、考えることが少しでもできれば寄り添うことにつながるのではないか」
警視庁は、多くの人に被害者の置かれた状況などを理解してもらい、警察や自治体を含め社会全体で支援できる環境づくりが必要だとしています。





