“占い師の女”初公判「宇宙システムが」弁護側が無罪主張
社会|
12/17 20:04
「自らに憑依した創造主がしたことだ」などと述べました。信者2人に自殺をそそのかした罪などに問われている自称・占い師の女。初公判で弁護側が無罪を主張です。
■“占い師の女”自殺教唆などの罪
浜田淑恵被告(63)
「人の命を大傑作というやつ、悪いやつだな。やばくね?私たち手をかけずにだよ。頭が犯罪者になるの嫌だもん、関係ないもん。私たちが殺すわけじゃない。スッと持っていきよったで、スッといきよったで」
逮捕前、信者にそう語っていた自称・占い師の女の裁判が17日に始まりました。
被害者の知人
「『浜田被告は超人的な人間だ』『100%の精度で自分の起こっていることを言い当てる霊媒師だ』そういうふうに彼(被害者の男性)は決め込むんですよ」
事件が明らかになったのは3月。自称・占い師の浜田被告が女2人とともに逮捕されました。
浜田被告が問われているのは2020年、和歌山県内で男性2人に自殺をそそのかし、海で自殺させた罪などです。
浜田被告(実際の音声)
「上手に2人だけ残しました。面白かったな、あのシーン…やばいな名場面」
逮捕前、事件当日のことを指すとみられる会話で「名場面」と語っていた浜田被告。被害者らは2008年ごろから被告の“信者”になっていたということです。
検察側
「被告人は『創造主』を名乗り、信者らに『お前をビルから飛び降りさせることもできる』と迫ったこともあった」
自らに「創造主」である神が降臨しているなどと主張していたという浜田被告。
検察側
「未成年の愛人が出ていったことを悲観し、正常な状態に戻すには死んで魂になるしかないと言って、信者らに自殺を持ち掛けた」
検察側は、被告は愛人が自らのもとを去ったことをきっかけに“信者”らに自殺を持ち掛けたと主張しています。
浜田被告
「あいつら役割終わった。だから私が引き受けた、全部私がやった」
事件後、浜田被告は被害者らを指すとみられる会話で「役割が終わった」などと言い…。
浜田被告
「私はね、今までも色んなことをやってきたけどね、この世で殺人をすると…いやいや、やってない。やってませーん。そんなの濡れ衣だ。私はやってませんよ。分かりました?指一本触れてませんよ」
■「宇宙システムが」初公判で無罪主張
「濡れ衣」とも語っていた被告は17日の裁判では…。
浜田被告
「宇宙システムによるシステムプログラムが私の脳をジャックして行ったもの」
「自らに憑依した創造主がしたことだ」などと述べたうえで…。
浜田被告
「『創造主』と名乗っていたということですが、私自身の口から名乗ったことは一度もありません。私自身の体を介して宇宙システムというのがあるんですが、私の口を介して一連のことが行われたということです」
弁護側は心神喪失による無罪を主張しています。
一方、遺族は会見で…。
亡くなった男性の息子
「嘘をついたり『神の仕業』とか言って演技をしてやっぱり許せない。お父さんは自殺するような人ではない。むしろ、この事件は殺人だと僕は考えている」
遺族側は、被害者が事件当日以降、人と会う予定を入れていたことなどから、自殺ではないと訴えています。
亡くなった男性の息子
「浜田被告からは真実を語ってほしい。なんで父親を亡き者にしたのか、真実を語ってほしい。嘘をつかないでほしい」





