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「教員採用試験」倍率が過去最低の2.9倍に 受験数も12年連続で低下 文科省

社会

12/25 17:00


 公立学校の教員採用試験の採用倍率が初めて3倍を割り込み、過去最低の2.9倍になったことが文部科学省の調査で分かりました。
 文科省の調査によりますと、2024年度に実施された公立学校の教員採用試験で受験者数は前の年度から7059人減少して過去最少の10万9123人、採用者数は954人増えて3万7375人となりました。
 採用倍率は2.9倍で、調査が始まった1979年以降、初めて3倍を割り込み、過去最低になりました。
 学校種別では小学校が2.0倍(前年度2.2倍)、中学校が3.6倍(前年度4.0倍)、高校が3.8倍(前年度4.4倍)と、いずれも過去最低です。
 民間企業での採用の早期化も踏まえて試験の日程を前倒しするなどの対策をしていますが、受験者数は12年連続で減少していて、試験を実施した68の自治体のうち47自治体で倍率が低下しました。
 文科省は大量退職などに伴う採用者数の増加などが倍率の低下に影響しているとしたうえで、新規学卒者の確保が必要だとしています。
 教員採用を巡っては2027年度から1次試験にあたる筆記試験の共同実施を目指していて、約50の自治体が参加を表明しています。
 第三者機関が作成した問題を使い、一度の試験で複数自治体への併願が可能になる見通しです。

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